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「いつも親分の隣に座っている男が刑事?」ヤクザを知り尽くした“伝説のマル暴捜査員”がいた

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文春オンライン

 国内最大の指定暴力団6代目山口組ナンバー2、若頭の高山清司(72)が昨年10月に出所して以降、全国で頻発していた山口組の対立抗争。コロナ禍で落ち着きを見せていたが、5月に岡山で6代目山口組系幹部が神戸山口組系幹部を銃撃して重傷を負わせる事件が発生するなど、ふたたび緊迫した状態となっている。 【画像】山口組弘道会本部に家宅捜索に入る強面の警視庁捜査員  そんな市民生活を脅かす存在の暴力団の活動に、監視の目を光らせているのが警察だ。警視庁には、暴力団犯罪捜査などを専門にしている「組織犯罪対策部」が設置されているほか、名称の違いはあるが全国の警察本部に同様の組織を置いている。  では、警察当局は暴力団に対して、どのような捜査をしているのか。時にはガサ入れ(家宅捜索)で事務所に乗り込む様子がテレビのニュースなどで報道されるが、組織犯罪捜査部門にある「視察」担当と呼ばれる、情報収集が専門の捜査員が水面下で活動している実態はあまり知られていない。

ヤクザの情報収集が専門の「視察」担当

 30年以上にわたり神奈川県警で暴力団犯罪捜査にあたってきたベテラン捜査員が語る。 「組対には『視察』という特殊な仕事を担当している捜査員がいる。ヤクザの情報収集がメインの仕事だ。情報収集といってもヤクザに『何か情報をくれ』と頼んだところで事件につながるような情報を提供してくれる訳ではない。対象の組織について、組長から幹部、末端の構成員まで基本的な組織形態などを把握するところから始まる」 「視察」の仕事は、組織の内部に食い込んでいくことが求められるという。 「割り振られた暴力団の実態を知るため、日常的にヤクザの事務所に顔を出して、組長をはじめ幹部クラスたちと面会して顔つなぎをする。昔は事務所の壁に組長から順番に組員の名札が掲げられていた。これをチェックして構成員は何人いて、どういう名前の組員がいるのか把握する。もちろんそれだけでなく、組織の動向全般について探りを入れていた」(ベテラン捜査員)

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