賞金ランク2位の金谷 トップ平田に肉薄の4位浮上「アグレッシブに」
◇男子ゴルフ 日本シリーズJTカップ第2日(2024年11月29日 東京都・東京よみうりCC=7002ヤード、パー70) 初の賞金王を狙う賞金ランク2位の金谷拓実(26=Yogibo)は17位から出て6バーディー、1ボギーのこの日最少スコア65をマークし、通算4アンダーの4位に浮上した。首位とは5打差。賞金ランク1位の平田憲聖(24=ELECOM)は66で回り、2アンダーの10位。66の中島啓太(24=フリー)と65の片岡尚之(26=CS technologies)が9アンダーで首位に並んだ。 序盤はパットがさえた。3番と5番で15メートルを沈めた。9番では正確なアイアンショットを披露。残り180ヤードから6Iで2メートルにつけてバーディーを奪った。この日の最少スコア65をマークした金谷は「昨日よりもアイアンショットが良かったのでチャンスを多くつくれた」と胸を張った。 初日は賞金ランク1位の平田、同3位の今平と最終組で回り、71と伸ばせなかった。その嫌な記憶を引きずらなかった。「昨日は良いラウンドができなかったから、ある程度開き直ってプレーできた。気持ちの面が大きい」。ラウンド後はすぐに練習場に向かい、ショットの感触も取り戻した。 今大会で優勝すれば無条件で平田を逆転し初の賞金王に輝く。ただ2位以下の場合は平田の成績が関係する。現状は平田がわずかにリードするも2日目の順位を基に算出した2人の年間獲得賞金額の差は約66万円。大会前の約289万円から肉薄してきた。 今季は平均ストローク、パーオン率など5部門で1位に立ち、既に2勝。20~21年は賞金ランク2位、昨年は同3位で惜しくも逃した賞金王に狙いを定め「自分のプレーで状況は変えられる」と強い覚悟で臨んでいる。残り36ホール。「アグレッシブなプレーを続けて、スコアを伸ばしたい」と貪欲な言葉を口にした。