トッテナム4番手FWルーカスの来季はどうなる まずは死守したいスーパーサブの立ち位置
2018年1月にPSGからやってきたルーカス
絶対的エースのハリー・ケインと今季プレミアリーグ得点王に輝いたソン・フンミンの2枚看板に加え、1月にユヴェントスからやってきたデヤン・クルゼフスキが3トップの定番となった今季のトッテナム。FWルーカス・モウラはその煽りを受けて出場機会を減らしたが、今夏にクラブを離れるつもりはないようだ。 今年12月までに可否を決められる1年の契約延長オプションがあるものの、ルーカスとトッテナムの契約はひとまず2023年6月までとなっており、今夏に移籍することも十分に考えられた。実際ルーカスは5月末に応じたブラジル『Globo Esporte』の取材で、いずれは古巣のサンパウロに戻りたいという気持ちを明かしている。 しかし同メディアは、2022-23シーズンもトッテナムとの契約を全うする予定だというルーカスの代理人の意向を新たに報じている。サンパウロの他にもアメリカの数クラブから声がかかっていたようだが、トッテナムが3年ぶりにチャンピオンズリーグに出場することもあり、今が退団の時ではないと判断したのだろう。 先発起用ももちろんだが、ルーカスのスピードは後半途中から相手に脅威を与えるにはうってつけで、アントニオ・コンテ監督にとっても彼の残留はありがたいはず。今季同様、基本的にはスーパーサブとして起用されながら、クルゼフスキのポジションを虎視眈々と狙うことが予想される。 しかし、獲得が噂されているリーズのFWハフィーニャやエヴァートンのFWリシャルリソンといった選手たちが加入すると、ルーカスの序列はさらに下がってしまうかもしれない。リーグ優勝やCL制覇を本気で目指すとなれば、ルーカスが5番手になるくらいの層の厚さが理想的なのかもしれないが、本人にとってはなかなか厳しい状況となるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部