セリーヌ・ディオンやレディー・ガガも出演?パリオリンピック開会式の注目ポイントを紹介
パリオリンピックの開会式が7月27日2時30分(日本時間)からスタート。NHK総合、NHK Eテレ、NHK BSプレミアム4K、NHK BSプレミアム8K、NHKプラスで放送される。 【動画】開会式に出演?黒人女性アーティストのアヤ・ナカムラ 100年ぶりにパリで開催される夏季オリンピックとなる今回。開会式では、オリンピック史上初となる新たな試みも多い。 開会式をもっと楽しむために、見どころと開会式にまつわる情報を紹介する。
史上初、外で行なわれる開会式。約1万人のアスリートがセーヌ川を横断
パリオリンピック開会式は、アスリートパレードを世界遺産でもあるセーヌ川で開催。スタジアムの外での開会式は史上初となる。各国代表選手団のために用意されたボートにはそれぞれカメラが装備。視聴者がアスリートを間近で見ることができるという。 選手らを乗せたボートは約6kmを横断。パリの中心にあるサン・ルイ島とシテ島を巡り、数々の橋と門をくぐり抜ける。船上からはコンコルド・アーバンパークや、ナポレオンの棺が安置されているアンヴァリッド、1900年に建設されたグラン・パレなど、さまざまな競技会場が見られるという。最後にはエッフェル塔の足元にあるイエナ橋に到着し、パレードは式典やショーが行なわれるトロカデロ広場に向かう予定だ。 日本選手団の旗手は、今大会の新競技となるブレイキンの日本代表で全日本選手権3連覇を達成した「Shigekix」こと半井重幸と、フェンシングの女子サーブルで世界選手権2連覇を達成した江村美咲が務める。 また、今回の開会式では無料観覧エリアを設ける画期的な取り組みも。アウステルリッツ橋からイエナ橋までの下流側ではチケットの購入が必要だが、河岸の上流側へはチケットなしで観覧が可能だ。数万人の観客が参加するというかたちは従来とは大きく違い、川沿いの光景にも注目してみると一風変わった開会式が楽しめるのではないだろうか。
芸術監督はゲイを公表している演出家トマ・ジョリ
新たな試みを含む開会式の芸術監督を務めるのは、演出家のトマ・ジョリ。1982年にフランス北部・ルーアンで生まれたトマ・ジョリは俳優、舞台監督として活躍している。『ロミオとジュリエット』の翻案などでも知られており、2020年にはフランスの国立演劇センターの監督に就任した。 社会に対して自身が同性愛者であることを公にしているオープンリーゲイでもあり、これまでには、LGBTQがテーマの作品も演出してきた。 セレモニーの演出では、環境にも配慮。日本よりも緯度が高いフランスでは、開会式スタートの19:30でもまだ明るく、自然光を活用することで電気エネルギーの使用を減らすことができるほか、セーヌ川の魚が産卵する場所を事前に調査し、生態系を乱さないような配慮がされているという。