琴桜、平戸海に冷静対処 出場番付最上位が結びを白星で締める「関係ない。結果としてつながれば」
◆大相撲 ▽秋場所初日(8日、東京・両国国技館) 大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が3場所ぶりに白星スタートを決めた。成長著しい小結・平戸海(境川)との一番は立ち合いから前へ出たが、回り込まれて右を差され、逆襲を許した。だが土俵際で左小手に振りながら相手の体勢を崩すと、最後は突き落とした。「集中していけたんじゃないですかね」と淡々と振り返った。 横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)が休場し、出場力士の中では番付最上位となった。結び前で大関・豊昇龍(立浪)が敗れ、迎えた結びの一番だったが看板力士がしっかり白星で締めた。だが琴桜は「関係ないですよ。同じ気持ちで臨んで、結果としてそこにつながればいいです」と冷静に語った。 兄弟子の三段目・琴翼がこの日、本場所では初めて弓取りを務めた。「(花道奥のモニターで自分の)相撲のリプレーを見ようとしたら、何か違う人が映っていました。ずっと待っていたんですけど、ちょっと邪魔が入りましたね」とジョークを飛ばして笑わせた。一方で「(弓取りを)やっていない自分が言うのも何ですけど…」と前置きした上で「巡業からみると上達しているんじゃないですかね」と成長ぶりもたたえていた。
報知新聞社