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20歳の門出、祝えない?

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山形新聞

 新型コロナウイルスの影響により県内自治体で成人式の延期が相次いでいる。例年春に実施する自治体は今年軒並み延期したほか、夏に行う自治体も既に半数超が続々と延期を決めている状態だ。大人数が集う成人式は集団感染のリスクが懸念され、秋以降に延期しても収束が見通せない中、各自治体は式典の簡略化や祝賀会の飲食中止など感染防止策に頭を悩ませている。  3~5月に成人式を実施予定だった6市町は感染拡大の直撃で、いずれも8月のお盆や9、11月の連休に延期を余儀なくされた。4月の予定だった高畠町はいったん9月に延期した後、11月へと再延期している。一方、お盆期間には県内の8割近い22市町村が予定していたが、当初計画通り実施を予定するのは長井、白鷹の2市町のみ。多くは11月や来年1月、さらには1年後への延期か、延期を検討中としている。来年1月予定の7市町でも酒田、村山の2市が実施としているほかは、開催の可否をまだ決めかねているようだ。

 各自治体は日程調整に加え、3密回避などにも頭を悩ませる。感染防止を考えて▽より広い会場に変更(上山市など)▽来賓を減らすなど式典の規模を縮小(朝日町など)▽みこしなどアトラクションの省略(寒河江市など)▽飲食の取りやめ(山辺町など)―といった対策を検討。遠方にいる新成人のオンライン参加を探る自治体もある。 ■感染状況、予測不能  それでも今後の感染状況は予測できず、不安は尽きない。3月からお盆に延期した上山市の担当者は「冬に感染が収束している確証はない。現在は沈静化している状態と考え8月に実施する」と話す。予定通りお盆に行うとする長井市の担当者も「延期して感染リスクが減るか分からない。県外に住む新成人に『古里に来ないで』とは言えない」と複雑な胸中を明かした。11月に延期した中山町の担当者は「秋口に第2波が来たら、再延期や中止を検討せざるを得ないかもしれない」と不安を口にした。 ■振り袖着られるか  一方で、予定通り来年1月の実施を決めた村山市の担当者は「既に振り袖の予約をした新成人もいるはずだ。例年通りの日程でやるべきだとの意見が出た」とし、保護者の出席を見送るなどの対策を検討中だ。

 1年後に延期する大蔵村の場合、これまでは年度内に20歳となる学年で8月に実施していたため、式典には“未成年”も参加していた。今回コロナを機に1年ずつ繰り延べとなり、全員が20歳以上の成人式となるため、新成人にとっては式典後に“酒席”を囲めるメリットもありそうだ。

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