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「スマホを落としただけなのに」作家・志駕晃さんの女性観とは【最低の恋愛 最高の恋愛】

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日刊ゲンダイDIGITAL

【最低の恋愛 最高の恋愛】  志駕晃さん(作家・57歳)  スマホを落とした女性を描いた志駕晃さんのミステリー「スマホを落としただけなのに」はシリーズ97万部のベストセラーに。2018年と20年には映画化され、朗読劇、舞台にもなった。志駕さんに女性観をうかがった。 ■30歳まで気まずい2時間合コンを繰り返し…  30歳くらいまでは本当にモテなかったですね。一時は合コンを毎週やっていたけど、会場に行った瞬間に帰りたくなることがしょっちゅう。女の子の友達に「かわいい子を紹介して」と言うと、「すごくかわいい子がいる」と言われるけど、男がかわいいというのと女のかわいいは意味が違う。男は「美人でやさしい」で、女は「自分にとって愛着がある」ということ。  ものすごく期待して会場に行くと、「えっ」という感じになり、それが相手にも伝わって気まずい2時間を過ごして帰ってくることに。学習しないから同じことを毎週繰り返していました。  結構、高いプレゼントをした女性がいます。最初から思わせぶりなんです。こっちも度量を見せようと思っておいしいご飯とか、20万円くらいのバッグとかをあげた。ここまでつぎ込めば最後は何とかなるだろうと思ったけど結局、何にもならなかった。早い話がキャバクラのホステスにつぎ込んで何もできなかったと思ってください。  そういう女性が2人くらい。その後、会ったら「結婚することにしたの」と言われ、僕としては「なんだそりゃ」です。引っ張るだけ引っ張って「ハイ、さよなら」。むかつきました。 ■励ましてくれるタイプが好き  励ましてくれるタイプが好きです。男は調子がいい時はガンガンいってるけど、調子が悪くなると会社を辞めたいとか弱音を吐く。その時に何言ってんのよ、頑張んなさいよとお母さんみたいな感じで励ましてくれる人だと夫婦がうまくいく。メンタル的に背中を押してくれるタイプの女性です。それからよく笑っている人。笑っている時間が長い人との方がうまくいく。一緒に暮らしていても幸せになるので、意味もなく笑う人がいい。  奥さんは英語の天才だと思います。留学もしたけど、すごく英語ができて外国人みたいです。僕は一貫して自分ができないことができる人を好きになります。趣味も一緒じゃない方がいい。結婚生活は長いので、かぶるところは多い必要がない。極端に言えば、何もしゃべらなくてもいい。  今回のコロナでは考えさせられました。ダンナが家にずっといるので奥さんはウンザリしています。本気で離婚を考えている人も周りで何人か知っています(笑い)。家にずっといるとダンナはもはやでかい子供で、奥さんにあれやこれややってとなる。奥さんは子供は愛せるけど、もはやダンナには愛情がない、面倒くさい存在。僕も早くどっかに行って欲しいと言われてます(笑い)。  今は半分くらい在宅で仕事をしています。僕がいると奥さんはドラマを見ることができなくて困ると。昼間ボーッとドラマを見るのを楽しみにしているのに、僕はワイドショーが面白くて、奥さんのドラマの時間を奪ってしまう。 「スマホ」の主人公、麻美は美人なのに一人で生きていくことを決意した人です。 ■結婚しない女性が増えている理由  最近は結婚しない人が増えています。美人なのになぜ結婚しないのか、理由を聞いてみました。そのことは新刊の「私が結婚をしない本当の理由」にも書きました。  結婚にメリットを感じていないんですね。結婚しても仕事をして、家事もやらないといけない、親戚付き合いもある、育児があってそれまでのキャリアが途絶える――。  アネキはお見合い結婚です。そのままなら結婚しないような2人が結婚したのは第三者の力が加わったからです。だから親が大切だし、逆に言うと、結婚できない理由が親にあるということですね。とくに子供が娘の場合、親は老後が見えてくると結婚されたら面倒を見てくれる人がいなくなる。それなら背中を押してまで結婚させようとは思わない。  娘としてはすごくステキな人が現れたらいいけど、無理して結婚しないんです。 (取材・文=峯田淳/日刊ゲンダイ) ▽しが・あきら ニッポン放送のディレクター、プロデューサーとして活躍。「スマホを落としただけなのに」で第15回「このミステリーがすごい!」大賞・隠し玉賞を受賞し17年小説家デビュー。

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