インド鉱工業生産、10月は前年比+3.5% 祝祭効果で3カ月ぶり高水準
[ニューデリー 12日 ロイター] - インド統計省が12日発表した10月の鉱工業生産指数は前年比3.5%上昇した。祝祭シーズンの耐久消費財と衣料製造業部門の増加に支えられ、3カ月ぶりの高水準となった。 ロイター調査によるエコノミスト予想も3.5%増、9月は3.1%増だった。 製造業生産は前年比4.1%増、発電量は2%増、鉱業生産は0.9%増だった。 10月の衣料品製造は前年比7.1%増と前月の0.1%増から大幅に伸びが加速。バングラデシュの政治危機を受けた輸出受注の増加が寄与した。 家電製品や自動車を含む耐久消費財の生産量は5.9%増と前月の6.5%増から鈍化。資本財の生産量は前年比3.1%増と同3.6%増から鈍化した。 バローダ銀行のエコノミスト、マダン・サブナビス氏は「(9月半ばから11月末までの)祝祭シーズンの影響が見られるようだ。11月にはそれがさらに大きくなるだろう」と述べた。 4─10月の鉱工業生産は前年比4%増だった。 ICRAのエコノミスト、アディティ・ナヤル氏は「好調なベースに支えられ、11月の鉱工業生産は前年比5─7%増に加速すると予想している」と述べた。