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人影まばらなナゴヤドーム 音だけでも聞きたい… 店では心ひとつに「燃えドラ」 本拠地開幕戦ルポ

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中日スポーツ

 試合開始3時間前の午後3時。名古屋市営地下鉄名城線「ナゴヤドーム前矢田駅」で降りる乗客は数人程度だ。昨年の試合日ならばユニホームを着て球場へ向かうファンが列をつくるが、この日は1人もいなかった。  ドラゴンズロードを歩く人もまばら。地上に上がると、ナゴヤドーム前イオンの入り口前にあった「ドアラカステラ」の出店もなく「本当にきょうが本拠地開幕日?」と思えるほど。午前中にはドラゴンズマスクの発売日のため行列ができていたドラゴンズショップにも人は少なく「マスク完売 次回入荷未定」の張り紙だけがあった。  試合開始30分前。ナゴヤドームの外観をスマホで撮影している女性がいた。名古屋市西区の介護士・荒木美保さん(47)。仕事帰りにドラゴンズショップでグッズを購入したついでに立ち寄ったのだとか。「これから中で試合が始まるんですよね」と入れなくても気持ちはわくわくだ。  試合が始まると、ガラス越しにドーム内の様子をうかがっていたのは愛知学院大2年の岡本駿さん(20)。「音だけでも聞こえないかなと思って来たんです」。今年2月に近くに引っ越し、小さい頃から好きなナゴヤドームで働きたいとドーム内の売店でアルバイトを始めた。ただコロナの影響で野球の試合で店自体が出店されずに辞めてしまった。「テレビで見るのもいいんですけど、やっぱり臨場感がないので…」。中から聞こえてくるアナウンスの音に必死に耳を傾けていた。

 試合開始からしばらくして周囲を散策。「ドラ旨い 中華と酒」との看板が目に入った。本店は1980年創業の「CHINESE KITCHEN Doragon」。中をのぞくと竜党7人が集まっていた。ちょうど2回に中日が得点すると、応援歌「燃えよドラゴンズ」の合唱。入り口近くにはフェースシールドが置かれ、密にならないように注意しながらの営業だった。「いつもは試合前に集まってナゴヤドームに行くんです」と名古屋市名東区の会社員谷沢浩幸さん(57)。今はお店で観戦を余儀なくされ、テレビに向かって声援を送り続けるしかなかった…。

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