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7月の国内景気、一部で持ち直しの動きも、厳しい経済状態が継続

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帝国データバンク

帝国データバンクが実施した調査によると、2020年7月の景気DIは2カ月連続で前月比プラス(1.5ポイント)の29.1となった。 7月の国内景気は、経済活動の再開などが寄与したことで、低水準ながら持ち直しの動きがみられた。自宅内消費の広がりで内食需要が高まったほか、在宅勤務にともなうIT関連需要や新たな住宅ニーズなども表れた。また、政府・自治体による各種支援策の実施もプラス要因となった。 他方、新型コロナウイルスの影響は引き続き表れているほか、海外経済の停滞により輸出入の減少はマイナス材料であった。また、一部地域では令和2年7月豪雨が景況感に悪影響を及ぼした。

10業界中9業界でプラスも、依然として低水準が継続

『製造』の景気DIは4月以降、20台での推移が続いたものの、2カ月連続でプラスとなり持ち直しの動きがみられている。なかでも「飲食料品・飼料製造」(同2.4ポイント増)は、家庭向け飲食料品の需要が底堅く、乳製品製造や菓子製造が大きくプラスとなった。また、「鉄鋼・非鉄・鉱業」や「機械製造」、「輸送用機械・器具製造」は、自動車・同部分品など米国・欧州向けの輸出が減少している一方、中国向けの輸出に反動増が表れたことでプラスに転じた。 『建設』は2カ月連続でプラスとなった。台風の災害復旧など公共工事が堅調に推移し、土木工事などがプラスに寄与したほか、冷暖房設備工事では、換気設備への需要の高まりや家庭用エアコンの出荷台数の増加がプラス要因となっている。企業からは、民間工事の受注が減少したことで公共工事への新規参入が相次ぎ、入札競争が激化しているとの声も聞かれた。 他方、企業の設備投資意欲が減退するなか、機械器具設置工事や内装工事などは悪化した。

全10地域で持ち直す動きがみられたが、一部地域では豪雨の影響も

また、地域間における人の移動の増加に加え、自宅内消費の拡大による販売増加や製造業の生産再開などがプラス要因となり、2カ月連続で全10地域が持ち直した。しかし、新型コロナウイルスの感染が再び広がりをみせるなか、一部地域では令和2年7月豪雨の影響も表れた。 『九州』の景気DIは2カ月連続で域内8県すべてが持ち直した。その要因としては、在宅勤務などで家具製造の需要増がみられたほか、自動車関連の生産増加や各種支援策もプラスに寄与した。しかし一部地域では令和2年7月豪雨の影響も表れていた。 国内景気は、一部で持ち直しの動きがみられたものの、厳しい水準での推移が続いた。

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