高市早苗氏の猛追に旧統一教会が見え隠れ…熱心な信者がXで「サナエ一択」を大拡散
候補者が乱立する自民党総裁選(27日投開票)は三つ巴の展開だ。「選挙の神様」を陣営に引き入れた高市早苗経済安保相が猛チャージ。リードしてきた石破茂元幹事長や小泉進次郎元環境相を抜き去らんばかりだが、その勢いの影には問題集団の存在も見え隠れする。岸田首相が退陣理由のひとつに挙げた旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)だ。 【写真】高市、稲田両氏と2ショット 極右活動家とオウムの繋がり 党員・党友への電話調査と国会議員の支持動向調査を行った読売新聞(16日付朝刊)によると、高市氏と石破氏がそれぞれ123票を集め、同数トップ。105票の進次郎氏が後を追う。総裁選は国会議員票367票に、同数の党員・党友票を合わせた計734票で争うルールだ。誰も過半数に達さず、上位2人による決選投票にもつれ込むのは必至。そこへ進むには党員・党友票がモノをいう。 3年前の総裁選で高市氏がよりどころとした安倍元首相は、旧統一教会との癒着を背景に横死。タカ派若手のコバホークこと小林鷹之前経済安保相と保守票を奪い合う今回は、7月の東京都知事選で名を上げた選挙プランナーの藤川晋之助氏が高市陣営入り。「議員票固めなどのほか、SNS対策も担っている」(自民党関係者)というが、それだけでは急伸の説明がつかない。 旧統一教会問題に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏はこう言う。 「熱心な信者たちが『高市早苗さん一択』などと、X(旧ツイッター)に盛んに投稿しています。教団は政治団体の『国際勝共連合』を通じて憲法改正や伝統的家族観の重視を主張し、思想信条はおおむね高市氏と合致する。自民党との長く深い関係から相当数の党員を抱えていて、高市推しで動いているとみています。ただ、高市陣営は教団関係者からの直接アプローチは遮断しているとも聞く」 タカ派くくりで言えば、ホープと目される小林氏の存在感は侮れない。自民党の点検でも、統一教会関連団体の会合で挨拶したことが確認されている。高市氏と小林氏。教団は二股をかけているのか。 ■コバホークは隙なし 「小林夫人はリベラル系弁護士で、宗教2世問題にも積極的に取り組んでいます。小林氏は出馬会見で『軽率だった』と反省の弁を述べていましたが、そうした影響もあってか、教団と断絶したのは事実のようです。教団からすれば、小林陣営にはつけ入る隙がない」(鈴木エイト氏) 反日カルトの受け皿化した人物が再び首相に就くなんて、ごめんだ。 ◇ ◇ ◇ ●関連記事【もっと読む】『高市早苗氏の「進次郎つぶし」が始まった! 夫婦別姓、解雇規制…掲げた政策に次々「反対」』では、高市氏の選挙活動について詳報している。