LDH所属の中村倫也と宇佐美正パトリックが揃って1R勝ち。中村は25秒の秒殺。宇佐美は大会MVP【修斗】
中村は「絶対に世界で頂点に立つので見ていてください」と宣言
プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO2022 開幕戦」(1月16日、東京・後楽園ホール)で「格闘DREAMERS」出身の中村倫也と宇佐美正パトリック(ともにEXFIGHT /LDH martial arts)がともに1RでKO勝ちを収めた。 中村は世界ランキング9位の野尻定由(赤崎道場A-SPIRIT)と対戦。プロ2戦目にして世界ランカーとの対戦という試練が与えられた格好となった。 試合は1R開始のゴングと同時に飛び出した野尻が飛び蹴りを狙ったところに中村が左フックを合わせる。ダウンした野尻は中村の左足にタックルを仕掛け必死の防御も、中村は構わずパウンドを落とし続ける。それでもなんとか中村の足にしがみつこうとする野尻だったが、動きが止まり、レフェリーが試合を止めた。ここまでわずか25秒。デビュー戦の左ハイ一発でのKO勝ちを超える鮮烈なKO勝ちとなった。
試合後、中村は「まず、この舞台に立つまでサポートしていただいたLDH martial artsの方々、HIROさん、本当にありがとうございました。本当に僕は、0歳からこの会場で修斗を見てきて、このゴングをお腹の中から聞いて育って、そのあこがれの先人たちを生き写したいと思って、その思いでこのリングに立っています。この内容じゃあ、本当の実力っていうのは分かんなかったんですけど、絶対に世界で頂点に立つので見ていてください。よろしくお願いします」と語りや「LDH、最高!」と締めくくった。
なお、この日のメインで行われた「環太平洋バンタム級チャンピオン決定戦」で勝利を収め、新王者となった小野島恒太が次に戦いたい相手として一度敗れた手塚基伸と中村の名を挙げたのだが、中村は試合後の会見で「うれしいです。2戦しかしてないのにチャンピオンから指名していただけることなんてないと思うので、それなりに存在感を示せているのかなと思います」と話した。小野島は「3月でも5月でも」とまでアピールしたのだが、中村は次戦についてはLDHが4月に開催するLIVEと格闘技が融合したイベント「POUND STORMになると思います」とのこと。しかし今回の勝利でランキング入りは確実で、今後、タイトル戦線に絡んでいくことが期待される。