「わぁ、本当に美しい」400カラットのオパール原石を研磨&カット→失敗を回避した最高の出来映えに「すばらしい決断」【豪】
オパール原石を見事に研磨&カットし、神秘的な輝きの宝石に仕立てあげる動画がYouTubeに投稿されました。確かな技術で磨き上げた宝石の美しさが反響を呼び、記事執筆時点で16万回以上の再生を記録しています。 【画像】原石を研磨&カットして完成したイヤリング
宇宙空間のような神秘の輝き
動画を投稿したのは、オーストラリア産オパールの原石を磨いて宝石にする過程を紹介するYouTubeチャンネル「Black Opal Direct」。今回は、1億1000万年前に生成されたとみられる400カラット(80グラム)のブラックオパール原石にチャレンジします。これは、2000米ドル(記事執筆時点のレートで約30万9000円)で購入したそうです。 この原石は、最高級のブラックオパールを産出する、オーストラリアのニューサウスウェールズ州ライトニングリッジで採掘されたもの。白っぽい表面の奥には濃いブルーが見え、別の面にはそのブルーが表面にまで現れています。 内部はよく見えず、どのような形に宝石を切り出せるかわからないので、まずは亀裂の入っているところでカットして断面を見てみることにします。すると、断面には深く美しい青紫色が輝いていました。まるで宇宙空間のようだ……!
終わらない研磨に「お金をムダにしてしまったかも」
作業をどう進めるかを検討するためにまず、カットしたうちの小さいほうの表面を研磨してみます。すると、数ミリ表面を削っただけですべての面に濃い青紫色が現れました。そこで、大きいほうも同様に表面を削ることにしますが、こちらは青紫色の中に混じる白い網目模様がなかなかなくなりません。 濃い青紫色が全面に現れることを期待して削りすすめていきますが、削れば削るほど最終的に得られる宝石は小さくなるので、作業者は「原石を購入したお金をムダにしてしまったかもしれない」と不安に思ったそうです。
美しいイヤリングが完成!
この段階でプレート状といっていい薄さになっていたので、大きなかたまりを得るのはあきらめて、スライスすることを決断します。最終的に細長い板状の小片を、模様が対になるペアとして、5ペア・10枚得ることができました。 神秘的な青紫色の輝きを持つこれらのブラックオパールはイヤリングに加工することに。イヤリング用にさらに磨きをかけた後、ジュエリーデザイナーがスターリングシルバーのフレームを付けると見事なアクセサリーの誕生です。これは美しい……! ブラックオパールは貴重な宝石ということもあり、大きめのペアで作ったイヤリングは1対3300米ドル(約50万9000円)というお値段となりました。この結果に作業者は、「スライスしたのは正しい決断だった」と振り返っています。