松本人志「ドキュメンタル」最新作は見るべきか~「M-1」「キングオブコント」を上回る優勝賞金額
Netflix、Amazonプライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。 【画像】ベテランから第7世代まで、個性豊かな10人の出場芸人 ■ガキの使いの「笑ってはいけない」の派生型
松本人志プレゼンツの密室サバイバル笑わせあいバラエティ『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』最新作のシーズン9が2月26日に配信開始されました。ロングシーズン化しているドキュメンタルですが、今作が見逃せない回であるか否かを説明します。 Amazon プライム・ビデオのオリジナルコンテンツとして2016年から始まったこの人気シリーズは『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)の罰ゲーム企画「笑ってはいけない」が元ネタ。ヒットモデルの派生版とも言えます。優勝賞金を懸けた勝ち抜きスタイルに生まれ変わり、笑いの攻め方は何でもあり。番組プロデューサーの立場でもある松本人志は番組内で「“笑ってはいけない”がプロレスだとしたら、“ドキュメンタル”は総合格闘技」と例えているとおり、多種多様な独自の笑いが混ざり合いながら、勝者を決めるかたちにフォーマット化されています。
番組の売りはある意味、「地上波では見ることができない笑い」と言えるもの。下ネタは常套手段です。安全牌の笑いには飽きて、即興のスリルを味わいたい人にはハマります。クセが強いことが特徴にありますが、配信開始日からの一定期間を対象として日本で最も多く視聴されたAmazon Prime Videoの映画・TV 番組を集計した「Amazon Prime Video 2020 TOP5」において、TV部門バラエティ作品TOP5の1つに選ばれる実力派です。