Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

北村匠海×赤楚衛二「僕は思われるより、思いたい」

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
ぴあ

●友達と同じ人を好きになっても、絶対に好きだって伝えます 恋をしている男の子たちは、どうしてこんなに綺麗なんだろう。 四者四様の片想いを描いた映画『思い、思われ、ふり、ふられ』が8月14日(金)より公開される。物語の中で、北村匠海、赤楚衛二という旬の若手俳優が、すれ違う想いに心を焦がす表情を、切なく、甘酸っぱく演じ、観る者をときめかせてくれる。 「自分の気持ちを伝えるって、すごく大変なこと。もしかしたら自分が傷つくかもしれないし、相手を傷つけるかもしれない。だけど、気持ちに素直にならないと何も始まらない。僕は今まで素直に生きてこられなかった人間なので、悩みながらも自分の本当の気持ちと向き合って恋愛をしている4人を見て素敵だなと思いました」(北村) 「僕は自分の気持ちをすぐに伝えちゃうタイプなんで、今回の役を通して想いを伝えられない苦しさが初めてわかりました。ああいうグチャグチャした感情って今まで経験してこなかったから、こんな気持ちが自分の中にもあるんだって新しい発見になりましたね」(赤楚) 北村演じる理央と、赤楚演じる和臣。ふたりの間には、浜辺美波演じる朱里がいる。もし友達と同じ人を好きになったら、ふたりはどうするのだろうか。 「僕は構わず好きだって伝えますね」(北村) 「うん。好きの度合いによるけど、本気なら僕も行く」(赤楚) 「昔の取材だと、カッコつけて『奥手なんで、譲ります』とか言ってたんですよ。でもそんなわけがないっていう(笑)。もし同じ人を好きになったとしても、本当に友達ならどちらか片方がうまくいっても両方振られても笑い話にできるだろうし。それに、ふたりとも好きになるなんて、めっちゃ魅力的な人ってことじゃないですか。だったら、ちゃんと友達に言います、『僕もあの子のことが好き。絶対負けないけどね』って」(北村) 「わかる。俺もちゃんと友達にその子のことが好きって伝えてから勝負に行きます。そういうことで仲が悪くならないのが、男同士の友情の良さ。ただ、もし僕がまだそこまで好きじゃない中で、友達がその子のことを好きって知ったら、急激に冷めちゃうタイプでもある。友達が片想いしている女の子とか、それこそ付き合っている相手とかは異性として見られなくなるんですよね」(赤楚) ●同じクラスだったら、僕が頑張って心をこじ開けます(笑) 青春映画の名手・三木孝浩監督の瑞々しい映像とともに映し出される4人の高校生たちの恋と学園生活。原作は、第63回小学館漫画賞 少女向け部門を受賞した咲坂伊緒の同名コミック。20代の男性である北村と赤楚の目にも、胸がキュンとなる場面がたくさんあったようだ。 「理央と(福本莉子演じる)由奈が図書館にいて、由奈が涙を流すシーンがあるんですけど、あそこはすごく好きですね。僕は小中高と図書室で過ごすことが多くて。図書室にはいろんな思い出があるんです。図書室って得てして床が絨毯だったりするから、靴を脱がなきゃいけなくて、靴下越しに伝わる感触とか、ちょっと生温かい空気とか、本の匂いとか、全部が好き。できれば、僕も高校生の頃に女の子とふたりで図書室で過ごしたかったなと思いました(笑)」(北村) 「僕は鬼ごっこのシーンがすごく好きです。自分が高校生のときとか、全然あんな感じのことはなかったから。あのピュアな感じは今でもすごく憧れます」(赤楚) 「僕も高校生の頃はあんなピュアじゃなかった。凄く大人ぶってたし、もっと尖り散らしていたから(笑)」(北村) 「そうなの? 単に考え方が大人だったというわけではなく?」(赤楚) 「うん。騒がしい男子とか、『ヘッ』って顔で見てた(笑)」(北村) 「それはスレてるね…(苦笑)」(赤楚) 22歳の北村と26歳の赤楚。もしふたりがクラスメイトだったら、どうなっていただろうか。 「僕は相当暗いと思う。休み時間とかずっと寝てたし、周りから怖いって言われていて。高校3年間のあいだ、男友達はバンドメンバーの矢部昌暉だけ。ずっとふたりで過ごしていました」(北村) 「でもそれはあれでしょ? もともと男子が少ないクラスだったんでしょ?」(赤楚) 「少なかったのもあるけど、みんなハジけて楽しそうだったから、こんな僕みたいなローな人間はついていけなくて。相手からこじ開けてくれないと仲良くなれないかもしれない……。」(北村) 「それで言うと、僕は高校の頃はクラス全員友達みたいなタイプで。ヤンキーだろうがどんな人だろうかみんなと仲良くなれていたから、たぶん大丈夫。頑張ってこじ開けます(笑)」(赤楚) ●高校生のときは、将来に対する漠然とした不安があった 恋愛だけではなく、進路に迷う気持ちも繊細に描かれているのが、本作の魅力。将来に悩む高校生の姿は、いつの時代も変わらない普遍的なものだ。 「僕も進路は悩みました。本当は大学に行きたい気持ちもあったけど、僕はこの仕事一本で進んでいこうと決めて。。結局その選択をしたことで、『仰げば尊し』に出ることができたりしたので、これで良かったのかなという気持ちもありますけど、当時はすごく悩んでいましたね」(北村) 「将来に対する漠然とした不安はあったよね。僕も自分って何なんだろうっていう疑問が常に心のどこかにあって。そういうのを忘れたくて、今を全力で生きていたようなところはある。僕の場合は大学に進学したあと、やっぱり自分の好きなことをあきらめきれなくて、本格的にこの世界に入ったんですけど。こうやって今振り返ってみて、自分のやりたいことをやろうと決めたあの決断は正解だったなと思います」(赤楚) 劇中では、高台が特別な場所として登場する。ふたりにも、そんな心安らぐお気に入りの場所があるようだ。 「小学生のとき、学年のみんながそこで遊んでいるような公園があって。僕らはそこに立っている一本の大きな木に登って秘密基地つくったりして遊んでいました。今でも地元に帰ったときに、その公園に行くとなつかしい気持ちになります」(北村) 「僕も家の近くの公園が大好きでした。実はそこが映画と同じような高台にあって。映画みたいに綺麗な夜景が見えるわけじゃないんですけど、地元の街が見渡せる素敵な場所だったんです。僕は悩みごとがあるとひとりで散歩をするんですけど、そういうときはいつも緑が多いところとか気持ちのいいところに行きたくて。中でもその高台はお気に入りの場所で、よくひとりで考えごとをしていました」(赤楚) 「わかるな。僕も自然が好きで、今でも川沿いを1時間くらい歩いたり、夜、土手に寝転がって空を見たりする。そうしてると、なんだか不思議と心が温まるんです」(北村) ●恋愛で求めるのは、結果じゃなくて過程です 映画の中で描かれる、複雑な恋の矢印。ふたりは思う方と思われる方、どちらを選ぶだろうか。 「僕は思いたいです。なんでも好きな人を追いかけるのは男の本能らしくて。オスが家族を食べさせるために狩りをしたり、そういう狩猟本能が男には備わっているそうなんです」(北村) 「僕も思いたい。じゃあこの追いたい気持ちは本能なんだ」(赤楚) 「もちろん思い思われる関係がいちばんハッピーだけど。たぶん僕らは追いたい以上、追われる側が常に優位。きっと尻に敷かれるタイプなんだと思います(笑)」(北村) 「確かに(笑)。思われるのが得意じゃないというか、どうしても負担に感じちゃうところがあるんですよね」(赤楚) けれど、報われない中で思い続けることほど難しいことはない。自分のことを一途に思ってくれている人と、好きだけど絶対に結ばれる見込みがない人。ふたりいたら、それでもただ一心に続ける方を選べるだろうか。 「僕はそれでも思う方を選びます。なんでなんですかね。確かに自分のことを思ってくれている人を選んだ方が、確実に愛は手に入れられるのに」(赤楚) 「きっと結果じゃなくて過程が好きなんだと思う。仕事においてもそうだけど。結果に向かう過程が僕は好きなだけで。恋愛も一緒。だから、お付き合いという結果に100%発展できる相手より、本当に好きな女性をただ純粋に追いかけたいんじゃないかな」(北村) 「まさにその通りだよ! うわ、こんなにそういうことだって思ったの久しぶり(笑)。自分の考えていることがそのまま言語化されました(笑)」(赤楚) 「僕、感情を言語化するマシンなんで(笑)」(北村) 「さすが! おかげでスッキリした~(笑)」(赤楚) きっと映画を観終わったあと、こんなふうに自分の恋バナや恋愛観について話したくなるに違いない。『思い、思われ、ふり、ふられ』は、恋の苦みと輝きがつまった青春ラブストーリーの決定版だ。 撮影/奥田耕平、取材・文/横川良明

【関連記事】

最終更新:
ぴあ