飲みすぎが肌にもたらす残念な真実
ホリデーシーズンに欠かせないアルコール。でも、これらが肌にどんな影響を及ぼしているのか、飲む手を止めて考えたことは恐らくないはず。そこでオーストラリア版「エル」が2人の専門家に、お酒の飲みすぎが肌にもたらす悩ましい影響と解決法をASK。
飲みすぎは肌あれのもとになる!?
「正直、飲みすぎは肌にとっては極力避けたい行為です」と、フェイシャリストのミカエラ・ボルダーは開口一番に注意を促す。また、栄養セラピストのローラ・ロスもアルコールのとりすぎには警鐘を鳴らす。 「アルコールには栄養はほとんどない一方で、肝臓を過剰に稼働させることで機能を低下させたり、免疫力を下げてしまうことが。また、ホルモンバランスを乱すので細胞にダメージを与えやすく、肌質や見た目に変化をもたらすことも。さらに、エイジングに影響を与えるインスリンの分泌に、悪い影響を与える可能性もあるのです」 「そしてアルコールには利尿作用があるので、飲みすぎると体、ひいては肌の水分は急速に奪われます。もちろん、水を失った肌は乾燥するので弾力やツヤを失うのです」
保水する力を損なう可能性も
肌を乾燥させるだけではなく、肌機能までもを低下させる恐れがあると警告するのはミカエラだ。 「飲みすぎは脱水状態を引き起こすだけでなく、再び水分を保たせるのをより困難にしてしまいます。肌が乾燥し、シワがより目立ちやすくなることも……」 「さらに困るのは、体内で起こる炎症です。飲みすぎると体内組織が刺激を受けて肌が赤くなったり、吹き出物ができたり腫れたりすることもあります。一説では、抗酸化物を含む赤ワインは肌に良いとされています。しかし、アルコールと糖分だけで、肌へのプラスの効果を上回ってしまうとも考えられます」
慢性化ニキビにはお酒の量を疑ってみても
アルコールに含まれる糖分もまた、肌にとっては大敵とローズは言う。 「アルコール飲料によっては、多くの糖分を含んでいるものもあります。特に、白ワインやカクテルは注意。たくさん飲みすぎてしまうとすぐにニキビができてしまう、ということも。また、糖は肌の細胞を糖化、つまり錆びさせる作用があると言われています。細胞の機能を低下させ、肌にくすみをもたらす場合もあるのです」 「さらに、腸内に住むマイクロバイオームには、免疫システムを正常化ささせる働きがあります。もちろんこれは、肌にも関係する菌です。けれどもアルコールは、それらの量を著しく減少させると言われています」