直近8戦で7敗を喫したウォリアーズのカリー「向上すべく挑戦するモチベーションに」
「僕らにとって、この状況が現実なんだ。このチームは多くの面で向上させていく必要がある。それを乗り越えるというチャレンジなんだ」
「タフだね。(若手たちには)自分らしくプレーしてほしいね。今シーズン、僕らは自分たちに対して高い期待を抱いていた。チームメートたちはコートに出たらその期待を上回る活躍をしたいと思っていたんだ。でもそうはなっていない。フラストレーションがたまるよ」。 今季3度目の40得点超えとなったハーデン「俺は自分がMVPなんだという気がしている」 そう話したのは、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリー。リーグ指折りのスーパースターは4月5日(現地時間4日、日付は以下同)に行なわれたアトランタ・ホークス戦でゲームハイの37得点を記録するも、チームは111-117で敗れ、アウェー3連戦で1勝もできずに終わった。 ウォリアーズではカリーのほか、ケリー・ウーブレイJr.が20得点11リバウンド2スティール3ブロック、アンドリュー・ウィギンズが16得点、ドレイモンド・グリーンが11得点7リバウンド11アシスト4スティールを残したものの、チームはここ8戦で7敗目。 今季戦績は23勝27敗となり、ウェスタン・カンファレンス10位。プレーイン・トーナメント出場圏内にはいるものの、11位のニューオーリンズ・ペリカンズ(22勝27敗)とは0.5ゲーム、12位のサクラメント・キングス(22勝28敗)とは1.0ゲーム差まで詰まっており、この先も黒星が続けばウェスト下位まで沈んでしまう可能性があることも否定できない。 カリーはこの敗戦を機に、自分自身そしてチームを奮い立たせようとしている。 「この敗戦が自分たちを刺激させてくれるといいね。心地よくない状況になるといいと思う。自分たちを努力させ続けて、向上すべく挑戦するモチベーションになれば。この状況で満足してしまうような人間なんていない。シーズンの肝心な時に、僕らがどうやって挽回できるかを模索していく」。 カリーは先日痛めた尾骨の打撲から復帰したものの、コンディションは「少しずつ」回復に向かっている最中であり、完治したわけではないという。とはいえ、チームがここまで黒星が続くと「僕らはアジャストすることが必要。今は最悪さ。負けるのなんて嫌だね。ロッカールームもひどい感じになっている。笑顔でプレーすることなんてできない」と言うのも無理はない。 ホークス戦ではアシスト数(25本)を上回るファウル数(26回)を記録してしまい、ホークスへ45本(成功は35本/成功率77.8パーセント)もフリースローを与えてしまい、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は「我々は何度も何度もファウルを繰り返してしまい、敗れてしまったんだ」と振り返った。 ウォリアーズは7日からホーム4連戦が待ち構えており、ミルウォーキー・バックス、デンバー・ナゲッツというリーグ上位チームとの対戦も控えている。 「僕らにとって、この状況が現実なんだということ。このチームは多くの面で向上させていく必要がある。それを乗り越えるというチャレンジなんだ。今は快適とは言えないし、フラストレーションを抱えている。でも最後の20試合(実際は22試合)で自分たちが再び勝利する方法を見つけるためのテストなんだと思っているんだ」。 カリーはシーズン終盤戦に向けてそう語り、気を引き締めた。ウェストのプレーオフ出場争いは今季も大混戦となっているだけに、ウォリアーズが今後さらに順位を落とす可能性もある。 だがカリー、グリーンという経験豊富なリーダーを擁するウォリアーズがこのまま黒星先行でシーズンを終えるとは思えない。このチームがどこまで巻き返すことができるか注目していきたい。
BASKETBALL KING