80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
エンスー界のビギナーからベテランまで、あらゆる層に好適な万能プレイヤー
暴騰の一途を辿る感のある近年のクラシックカー市場において、MGミジェットは依然として比較的リーズナブルな価格帯を維持しており、とくにウレタンバンパーを与えられた最終型の「ミジェット1500」ならば、今なおかなり安価に入手することも可能である。 もちろん、最終型であっても半世紀近くも昔のモデルゆえに、大小のトラブルがついて回るという予測は否定できない。でも、シンプル極まりない構造ゆえに、その気になれば自らメンテナンスすることもできる。また、英国ではモノコックをはじめとするコンポーネンツすべてが入手可能で、なんなら今から新車を製作することだって可能な状況にあるというのは、英国クラシックカー愛好家ならば誰もが知るところであろう。 だから、本格的なクラシックカーの世界にこれから飛び込もうとするビギナーに好適なのはもちろん、さまざまなクラシックカーを乗り継いできたベテランエンスーが「終(つい)のクルマ」として選ぶことも少なくないようだ。 久方ぶりにステアリングを握ったMGミジェットは、そんな愛すべき「ブリティッシュ・ライトウェイトスポーツカー」であることを、あらためて実感させてくれたのである。
武田公実(TAKEDA Hiromi)
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