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King Gnu井口理「仲間でもあり、戦友でもあり、同僚であり、友達であり…」と語る“ライバル”は?

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禁酒法の時代に、こっそり営業していたBAR「SPEAKEASY」。2020年の東京の街にも、そんなひそかなBARがありました。月曜から木曜の深夜1時にオープンする“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。各界の大物ゲストが訪れ、ここでしか話せないトークを展開するとか、しないとか……。 TOKYO FMの番組「TOKYO SPEAKEASY」7月15日(水)のお客様は、又吉直樹さんの小説を実写映画化した「劇場」の監督・行定勲さんと、同作に出演したKing Gnu井口理(いぐち・さとる)さん。ここでは、2人が思う“ライバル”について語りました。

◆King Gnu井口のライバルは?

行定:ライバルと思っている人はいるの? 井口:ライバルかぁ……難しいな。でも、King Gnuのメンバーかな。常田であり、勢喜遊(せきゆう)でもあり、新井和輝でもあり。ライバルとも言いづらいですけど、いろんな側面がありすぎて。仲間でもあり、戦友でもあり、同僚であり、友達であり……みたいな。 行定:それはうらやましいね。それをライバルと言えるのはいいな。 井口:本当ですか? 行定:だと思うし、そう答えてほしかった感じはある。 井口:でも、ちょっと恥ずかしかったですね。少し言いづらかったですけど。 行定:例えば、バンド名が出てきても……“ビートルズです”とか言うのもね。 井口:ちょっと嫌ですね、それ。 行定:“そっちか”とは思うけど、メンバーなんだね。うらやましい。 井口:行定さんのライバルは? 秋元(康)さんですか(笑)? 行定:秋元さんは、超えられないものがありますよ。超えられない人が多い。“この人は超えられないな”という人がいっぱい出てくるの。超えられないから違う道を行こうとか、違う方法で何かできないかな……とか思う。ライバルだらけですね。誰にも負ける自分しか想像できない。 (中略) 井口:“こいつに負けたくない”みたいな人は? 行定:そういうのではなく、“ライバルと思っていたいな”と思う人たちはいる。俺にとっては、海外の映画人。常にこっちを刺激してくれるの。 日本の映画って特殊で。日本語で作って、それなりに見てくれる日本のお客さんの数がある。製作予算を回収できるくらいの良いものを作れば、ちゃんとプラスになって、次の映画も作ることができる。 海外は、また違う作り方をしている。例えば、韓国の映画。(2020年のアカデミー賞・作品賞などを受賞した映画)「パラサイト」のポン・ジュノ監督。僕の知り合いでもある彼は(今回の僕の作品)「劇場」を観て、すごく褒めてくれていたんだけど、(韓国では)同じ世代の監督たちがお互いにいい意味でライバルでありながら仲間で、横の繋がりで良い映画を作っていく。 そうすると、厚みが出る。別に徒党を組んでいるわけではないけど、国自体もアメリカにアプローチするとか。そういうことを、すごくちゃんとバックアップしている。日本は、そういう文化的意識が少し乏しいというか。足の引っ張り合いじゃないけど、意外と嫉妬深いのかな、寛容さが違うのかな……と少し思っている。 だから1つのムーブメントができると盛り上がるじゃない? 例えば、King Gnuが出てきたことによって“音楽って自由だよね”となって、もっと横に1つになる。例えば、昔で言うと“渋谷系”みたいなジャンルがあったとしたら、渋谷系のアーティストが出てきたときに、勢いが上がっていくというか。だから、そういうライバルがいるということは、実はいいこと。それをお互い違うものだとして受け入れて、寛容でありながら、もっと厳しくなれる関係はいいと思う。 だから「劇場」で描いているように、日本人は土壌としては意外と嫉妬深いところがあって、自分の劣等感を思いきり持ってしまう。“あいつに負けている”とか、“あいつみたいになりたいけど、なれない自分”とか、そこにものすごく打ちのめされたりするから。だからライバルがいることは、すごくいいこと。 (TOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」7月15日(水)放送より)

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