「幻の魚」エツの季節がやってきた 佐賀市諸富町の飲食店で提供
有明海にだけ生息して「幻の魚」と呼ばれるエツを味わえるシーズンが到来し、佐賀市諸富町の飲食店でエツ料理の提供が始まった。「えつ銀色祭り」と銘打ち、期間限定の地域の名物としてPRしている。 町内の割烹(かっぽう)料理店「津田屋」で10日夜、市内外の商工観光関係者ら約15人を招いて試食会が開かれた。料理人が小骨の多いエツを刺し身で食べるための「骨切り」を実演。魚の両側から計300回の包丁を入れて食べやすくするという。 唐揚げや南蛮漬けなども紹介され、参加者から「佐賀の酒とも相性がいいだろう」との声も上がった。エツ料理を提供する店舗でつくる「佐賀市もろどみin食の会」の津田良雄会長(70)は「エツをはじめ諸富の観光資源の魅力を広めていきたい」と話した。 えつ銀色祭りは7月20日まで。同会はSNS(交流サイト)を通じて「#えつことえつお」で投稿を募るキャンペーンも実施している。(中島幸毅)
中島幸毅