サンディエゴ、カリフォルニア州、12月25日（AP）― 米西海岸カリフォルニア州サンディエゴ郡にあるペンドルトン海兵隊基地で12月24日未明、山火事が発生し、乾燥風「サンタアナ」にあおられた火が燃え広がり、基地と隣接する町の住民合わせて約7000人に避難命令が出された。 　海兵隊によると、これまでに約12平方キロメートルが焼失し、消火剤を積んだ航空機が投入される見込みだという。 　サンタアナは、カリフォルニア州東部の山岳地帯や砂漠地帯から海岸部に向かって吹く乾燥風で、米国立気象局によると、23日から24日日中まで続くと予想されている。また、同局サンディエゴ気象台は、サンタアナのピークは既に過ぎて風は弱まっているが、サンディエゴ郡では最大風速31.7キロを観測したという。 　電力会社は、切断された電線や電源設備から出火するのを未然に防ぐために、該当地区への送電を停止。24日の時点で、1万8000世帯が停電しており、場合によっては15万5000世帯への送電停止もあり得るとしている。 　キャンプ・ペンドルトンは、太平洋沿岸から山岳地帯まで、約505平方キロメートルの広大な敷地に広がる第1海兵遠征軍の訓練基地と関連施設だ。 （日本語翻訳・編集　アフロ）