2021年の“初売り”は例年と違う! 「三井アウトレットパーク木更津」へ潜入取材の戦利品とは
2021年、あけましておめでとうございます。昨年に続き 『GQ JAPAN』のエディターが人気ショッピング・スポットの初売りに潜入取材! 第2弾はデジタル・エディターの稲垣邦康が「三井アウトレットパーク木更津」をレポートする。 【写真を見る】 購入総額30万円超! 自腹で買った商品16点の詳細(30枚)
ほとんど服を買わなかった2020年
2020年は例年に比べると、アパレル商品の購入点数はグッと減った。理由はふたつ。ひとつは海外出張が1回しかなかったことだ。 ここ数年、ヨーロッパ出張のたび、服やバッグなどを購入していた。数点どころではなく、10~20点ぐらい買っていたように思う。日本より安かいからとばかりに、目ぼしいものはほぼ手当たり次第の勢いで購入していた。 ところが、昨年の海外出張は1月のハワイのみ。現地では、ほんのわずかばかりの服を買っただけ。なぜなら、ヨーロッパ・ブランドの商品価格が日本とほぼおなじだったからだ。 その後、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、海外出張はすべてキャンセル。したがって、ヨーロッパでのショッピングも叶わなかった。 もうひとつの理由は引っ越したことである。購入したマンションに、服やバッグがすべて入りきらなかったのだ。相当な断捨離を進めたものの、それでも一部は収まらなかった。置く場所がほとんどないのだから、自然と新しい服を買い控えるようになったのだ。ちなみに、入りきらなかった服は実家に保管している。 そんなわけで、昨年は服をほとんど買わなかったおかげで、年末にあらためて各部屋を整理した結果、若干の収納上の余裕がうまれた。そこで、2021年の初売りに勇んで臨んだのであった。
例年よりスムーズに到着
1月1日の朝8時過ぎ、三井アウトレットパーク木更津を目指して、都心を出発した。例年に比べると、高速道路はかなり空いている。やはり新型コロナウィルスの影響だろうか。 最寄りの木更津金田インターチェンジを降りても、道はガラガラだった。例年であればアウトレットの駐車場まで大渋滞になるはずなのに……。スムーズに9時頃到着した。 とはいえ、三井アウトレットパーク木更津は、初売り目当ての人でそれなりに賑わっていた。もちろん各店のソーシャルディスタンシング対策は徹底されていて、店舗によっては入場者数を制限しているところもあった。 早速、目当てのひとつである「バルマン」へ。オープン直後だったせいか、人もまばらでゆっくりショッピング出来た。 が、いいなぁと思う商品に限ってサイズがない。デニムとスウェットのドッキングパンツやパーカーなどは筆者の希望サイズであるXSは皆無。店内をぐるりとみわたすと、目に入ったのは紺のニット。正面にロゴが大きく配されたそれは、いかにもバルマンらしい華やかな1着だった。しかも、XSのサイズがあるとのこと。これはもう買うしかない! というわけで、勢い1着購入した。 次にヴェルサーチェへ入ると、華やかなシャツが目に入った。大好きなカラーとデザインだ。 が、どれも微妙にサイズが合わない。悩んだものの、購入はパスした。去年だったら少しくらいサイズが合わなくても間違いなく購入していたはず。それなのに買わなかったのは、“オーダーメイド”の魅力を知ったからだ。昨年、友人の波多野葵さんがオープンしたブティック「TAGARA」(東京都世田谷区等々力)にて、オーダーメイドの服を注文するようになった。この日着ていた華やかなプリントシャツも、作ってもらったお気に入りの1着だ。価格もリーズナブルなので、既製服を購入するときの“目”が厳しくなったのだ、と思う。 そんなわけで、「今年はきっとそれほど服を買わないだろうなぁ……」と、思っていた。ところが、多くの人で賑わうアウトレットモールで時間を過ごすうち、購買欲に火がついたのだろう。このあと、自分でも驚くほどのショッピング量になってしまった。