半導体はフル稼働、自動車には足かせ…GW工場カレンダーの実態
部品不足が足かせの自動車業界は…
自動車業界は部品不足が生産の足かせとなる状況が続く。半導体不足の長期化や中国・上海でのロックダウン(都市封鎖)、ウクライナ情勢悪化による物流の混乱といった複数の要因が絡んでおり視界は晴れない。ただGW期間については、おおむね例年通りだ。 トヨタ自動車など乗用車メーカー7社といすゞ自動車など商用車メーカー3社は30日から5月8日までの9日間、工場を休業する。ダイハツ工業は滋賀第2工場(滋賀県竜王町)のみ、半導体不足と上海のロックダウンの影響で5月9、10日の稼働も停止する。 三菱自動車は29日から5月8日まで工場の稼働を停止する。ただ水島製作所(岡山県倉敷市)では軽自動車の電気自動車(EV)量産を控えており、停止期間中に関連設備の工事を予定している。 小糸製作所やリケンなどのサプライヤーも30日から5月8日まで操業を止める。タイヤ大手は、住友ゴム工業は29日―5月1、3―6、8日、横浜ゴムは29日から5月5日まで休業。ブリヂストンは「製品の需給バランスを踏まえて決める」方針だ。 GW後も半導体不足問題は続く。トヨタは5月9―28日に、国内9工場10ラインで最大6日間の稼働停止日を設ける。