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【ドラフト回顧・1982年】荒木大輔はヤクルトへ、巨人は「外れて結果オーライ」

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今年もまた、ドラフト会議が近付いてきた。1965年秋からスタートし、今年で56回目。制度をさまざまに変えながら歴史を紡いできた。ここでは2019年のドラフト会議まで、1年ごとに振り返っていく。 名球会入りの200勝に届かなかった「意外な投手」たちとは?

巨人の外れ1位は通算180勝

 1982年の最大の話題は、ドラフト前に早大進学からプロ志望へと進路を転換することを表明した甲子園のアイドル・荒木大輔(早実)だった。荒木には在京セ・リーグのヤクルトと巨人が入札、ドラフトでの引きの強さに定評があり、「黄金の左手」と言われたヤクルトの相馬和夫球団社長が引き当てた。  クジに敗れた巨人は、同じく高校生右腕の市川口高・斎藤雅樹を「外れ1位」として指名したが、この斎藤が、プロ入り後にサイドスローに転向し、2年連続20勝を含む通算180勝をマークする大エースに育つのだから、ドラフトの成果というものは、やはりやってみなければ分からない。荒木ももちろん、プロ通算39勝2セーブ、ヤクルトに人気面含め多くのものをもたらした成功者だが、巨人にとっては、「外れて結果オーライ」のドラフトとなった。  一方、即戦力の大学勢で、この年人気を集めたのは法大の田中富生と立大の野口裕美の両投手で、ともに1位で3球団の競合となり、田中は日本ハム、野口は西武が引き当てた。田中を外した広島は、同じ法大の外野手の西田真二を1位指名。このほか、阪神が捕手の木戸克彦を単独1位指名しており、法大は同じ年に1位指名を3人出すことになった(1968年、77年に続いて3度目)。 【1982年ドラフト12球団1位】 ヤクルト 荒木大輔(早実/投手) 南海 畠山準(池田高/投手) 大洋 大畑徹(九産大/投手) ロッテ 石川賢(日大/投手) 広島 西田真二(法大/外野手) 阪急 榎田健一郎(PL学園高/投手) 阪神 木戸克彦(法大/捕手) 近鉄 加藤哲郎(宮崎日大高/投手) 巨人 斎藤雅樹(市川口高/投手) 日本ハム 田中富生(法大/投手) 中日 鹿島忠(鹿児島鉄道管理局/投手) 西武 野口裕美(立大/投手)  野口の交渉権を獲得した西武は、その時点で広岡達朗監督が「所用がある」と席を立ってしまったほどだったが、野口はプロでは勝利を挙げられず。西武は2位の笘篠誠治(上宮高)と3位の石井毅(住友金属)が一軍でそこそこ活躍したものの、結果的にはこの近辺の年代としては、珍しく成果の薄いドラフトだった。  この年の指名選手では、巨人4位の川相昌弘(岡山南高時代は投手)、中日5位の彦野利勝(愛知高時代は投手)が下位指名から一流選手への道を歩んでいる。  また、中日の3位指名・市村則紀(電電関東)はこのときすでに30歳。「ドラフト史上最高齢選手」として話題になった。 写真=BBM

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