【福岡ボート・一般】中野次郎 優勝して悪い流れを断つ
<23日・福岡ボート・5日目> 何とか最終決戦への切符を勝ち取った。準優10Rで中野次郎(43)=東京=は、5コースからまくってきた向所浩二に締められながらも、うまく立ち回って2着を確保。道中は向所に迫る場面もあり、白星は奪えなかったが、地力の高さは存分に見せつけた。 機力には手応え十分。「とにかく操作性が良くて回り足はいい。行き足や伸びも序盤よりはだいぶ良くなっている」。近況は不振にあえいでいたが、「今節でだいぶつかんだ」と不調の最大の要因だったペラ調整にめどが立ったのは吉兆。本来の姿を見せられる準備は整っている。 加えて22日には江戸川でまな弟子の永井彪也が3コースからまくってV。まな弟子の無言のエールにも応えるつもりでいる。「あいつがいい流れを作ってくれたと思う。自分も優勝して最近の悪い流れを断ちたい」 優勝戦の枠番は4号艇。4コース発進が想定されるが、今度は準優でまくられた向所が左隣の3号艇。「伸びる向所さんがまくってくれれば絶対にチャンスはある」。まさに〝昨日の敵は今日の友〟。ここまで一つも奪えなかった白星を、最後の最後に奪い取ってみせる。(森 大輔)