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大きな声に気をつけろ 「3密」ではなく「4密」回避を

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 緊急事態宣言が解除され、多くの人が日常を取り戻すために公共交通機関を使うようになった。朝夕の通勤電車が混んできた。日常が戻ってきたうれしさはあるが、切実なのは、電車の中での感染リスクへの不安だ。通勤電車は確かに、密閉空間だ。首都圏では多くが郊外から東京に向かうため片道1時間は乗車するだろう。クラスター(集団感染)が起きやすい「3密」(密接、密集、密閉)だろう。そんな環境は大丈夫なのか。(リスク管理・コミュニケーションコンサルタント=西澤真理子)  「そこまで心配することはない」。意外にもそれが、政府の専門家会議で対策作りに関わっている公衆衛生の専門家に話を聞いた筆者の印象だ。何よりもそれは、その専門家自身が通常通り、朝晩の時間帯に東京の勤務地まで電車通勤していることからも分かる。「3密」は何としてでも避けるべき状況だとあれだけ言われてきたのに、混乱する。その背景には「3密」(密集、密接、密閉)と、すっかり定着したリスクメッセージの曖昧さがあるからだ。

 「三つの密を避けましょう!」  手元の政府資料をよく読むと、①換気の悪い密閉空間②多数が集まる密集場所③間近で会話や発生をする密接場面、この三つの条件がそろう場所がクラスター(集団)発生のリスクが高い!とある。  混乱の元は、この3番目の「密」だ。これは、人と人の距離が近い「密接」を単純に意味していない。「会話」が発生すると言う「条件付き密接」だ。  通勤電車はマスクをしていればよいし、「接触」したら洗い流せばよい。だから筆者がインタビューをした専門家は、普通に通勤しているとのことだった。通勤電車の中では会話はさほど多くないだろう。電車を降りたら必ず手洗いはするそうだ。通勤電車への不安は、専門家が考える「3密」が社会に正確に伝わっていないからこそ起きているものだ。  コロナウィルスの感染経路は飛沫(唾や咳での感染)が大きな割合を占めることが世界的にも分かりだしてきた。今月5日、WHO(世界保健機関)は感染が拡大する地域で人と人との距離が取れないときに、一般に広くマスク着用を推奨と、指針変更した。米国もコロナ対策の中核である米疾病対策センター(CDC)が先月、「接触感染は主な感染ルートではないと考える」と発表。飛沫感染が主と示唆し、ガイドラインを変えている。欧州でいち早くロックダウンを解除したドイツは先月から公共交通機関や店舗内で、英国でも今月半ばから公共交通機関でのマスクの着用が義務となる。

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