【MotoGP】ドゥカティ勝利のキーパーソン、ダッリーニャのモチベーションは上位独占ではなく「シンプルに勝つこと」
ドゥカティのゼネラルマネージャーであるジジ・ダッリーニャは、チャンピオンシップで上位を独占することではなく、勝つことが自分のモチベーション担っていると語った。 【動画】MotoGP2024 最終戦ソリダリティGPハイライト 2024年のMotoGPは、ドゥカティが圧勝。全20戦中ドゥカティ陣営が19勝を収めた。ここ3年間はドゥカティ支配の状況が続いており、過去3年間の実績は78戦55勝……歴史的な強さと言う他ない。 ドゥカティをこのポジションまで押し上げる立役者となったのは、同チームのゼネラルマネージャーであるダッリーニャだと広く受け止められている。 そのダッリーニャだが、彼はライバルを倒し上位を独占することに興味はないという。彼が欲しているのは、ただ勝つことだとmotorsport.comに語った。 「重要なのは勝つことであって、独占してしまうことではない。(上位を)独占すると、不人気にもなってしまう。実際、私は他のブランドからはそう見られていると思うし、嫌な気持ちにもなる」 ダッリーニャはそう語る。 「私は勝ち続けるためにやっている。ときには少しことが大きくなり、今年のような状況になるかもしれないが。だが私の目標は、前年を上回ることではなく、シンプルに勝つことなんだ」 ダッリーニャがドゥカティに加入したのは2014年のこと。彼の着任以来2年間は未勝利だったが、2016年に優勝をマーク。そこから戦闘力を上げていき、2021年にケーシー・ストーナー以来となるタイトルを獲得するまでに至った。 2024年シーズンは前述の19勝だけではなく、ドゥカティ勢による表彰台独占を14回も達成。新記録を樹立するなど、昨年以上の強さを見せた。ドゥカティの強さを示す指標は他にもある。ここ66レースで、少なくともひとりはドゥカティのライダーが表彰台を獲得しているし、また過去80戦で少なくとも1台がフロントロウに並んでいる。 ただ2025年シーズンは少し様子が違ってくるかもしれない。今季の8台体制から、プラマックが抜けたことで6台体制へと変わるためだ。なお8台体制を敷いていたことも、ドゥカティの支配的な成績につながっていた要因だというのは忘れるべきではないだろう。
Oriol Puigdemont