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比嘉大吾「もう一度世界を」元王者に戻ってきた闘志 具志堅ジム離れ“名コンビ”復活

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沖縄タイムス

■所属ジム近く発表

 大吾、再出発へダッシュ-。世界ボクシング評議会(WBC)フライ級元王者で、沖縄県浦添市出身の比嘉大吾(24)=宮古工業高出=が新天地の横浜市内で汗を流している。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、現在は走り込みなど屋外での練習に励む。 【腹筋バキバキ】復帰戦で“鋼の肉体”に仕上げてきた比嘉大吾

■野木さんと一緒に

 3月に白井・具志堅スポーツジムを退所した比嘉を傍らで指導するのは、デビューから見守り続けてきた野木丈司トレーナー(60)だ。全幅の信頼を置く師とのタッグを再結成した比嘉は「もう一度、全力を尽くして世界を取る」と宣言した。  同じく具志堅ジムを去ったうるま市出身の大湾硫斗(22)=美来工科高出=と共に、近く新興のジムへの移籍を発表する。  比嘉大吾が慕う野木丈司トレーナーの名物メニューになっている、横浜市某所での過酷な階段ダッシュ。大湾硫斗や、日によっては東洋太平洋ウエルター級王者の長濱陸(角海老宝石)ら県出身選手も加わる。ひげを蓄えた比嘉は苦悶の表情を浮かべながらも、1番で階段を駆け上がった。  4月に東京から横浜へ引っ越し、近所の階段や公園で午前と午後の2部練習を毎日こなす。21歳で世界王者になった時、鋼の肉体をつくり上げたメニューの数々。本紙の電話取材に「吐くぐらいきつい」と笑うが、「野木さんのメニューはやっぱり違う。あの時の感覚が徐々に戻りつつある」。その声からは心身の充実ぶりが伝わってきた。

■モチベーション

 2018年4月、比嘉が3度目の防衛戦での体重超過で王座を剥奪された責任を取り、野木氏はジムを去った。計量失敗にベルト剥奪、初の黒星、ライセンス停止処分…。絶頂から奈落の底に落ちた比嘉の心に、苦楽を共にしてきた野木氏との別れが追い打ちをかけた。  謹慎中、野木氏が勤めるスポーツジムで練習した。「野木さんと一緒に復帰したい」と移籍先を模索し、大手との話がまとまり掛けた時、比嘉が最終的に選んだのは野木氏ではなく具志堅ジムでの現役続行。だが戻ったジムとのしこりは解消されず、比嘉の不信感は募った。「再び世界王者を目指すほどの決意が持てなかった」と話す。  古巣に戻っても練習にやって来る比嘉に対し、野木氏は「けじめをつけよう。もう来るな」との言葉が、喉まで出かかったという。それでも黙認したのは「ここで断れば大吾は居場所を全て失い、ボクシング自体を辞めかねなかった」からだ。

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