Facebook、デジタル通貨「Libra」を「Diem」に名称変更、ローンチに向けて新体制
Facebookは12月1日、Libra Associationが推進するデジタル通貨「Libra」の名称を、「Diem」に変更すると発表した。これにともない、Libra AssociationはDiem Associationに名称を変更した。
Facebookは2019年6月に子会社Calibraを設立し、デジタル通貨「Libra」のためのウォレット「Calibra」を2020年にローンチするとしていたが、その構想はマネーロンダリングや金融システムへの脅威と受け取られた。FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は同年7月、米国の上院と下院それぞれの委員会の公聴会で説明を求められ、厳しい質問を浴びたことは記憶に新しい。
その後、Facebookは2020年5月26日にウォレットの名称を「Novi」に変更。Noviによって、デジタル通貨の貯金や送金、使用が可能になるほか、テキストメッセージを送るのと同様に簡単に送金できる。Noviでは送金や受領、引き出しに手数料は発生しない。また、MessengerやWhatsApp内でも使うこともできる。
すべてのNovi利用者は政府が発行するIDによって認証され、アプリ全体に詐欺防止機能が組み込まれている。何かトラブルがあった場合は、24時間体制のチャットベースのカスタマーサービスにアクセスできる。
今回の名称が「Diem」に変更されたことに伴い、Diem Associationには新たなメンバーが加わり、ローンチに向けて、技術と運用面での準備を進めている。スイスのジュネーブに拠点を置いているDiem AssociationはFINMA(スイス連邦金融市場監督機構)と対話を続けており、子会社が提供する支払システムがFINMAからのライセンスを得ることを含めて、規制当局の承認を受けた場合のみプロジェクトを進めるとしている。
MONEYzine編集部[著]