メッツはなぜ無名の25歳日本人を獲得? NPB経験なし…番記者語る背景「MLBまで遠くない」
25歳の日本人、迫とマイナー契約合意が報じられた
メッツが9日(日本時間10日)までに迫勇飛(さこ・ゆうひ)投手とマイナー契約を結んだとMLB公式サイトのメッツ番、アンソニー・ディコモ記者が伝えた。NPB経験のない25歳。同記者によると「今オフ初めから目をつけていたことは間違いないです」と獲得の背景を明かした。 【動画】「これは酷すぎる」とファンも激怒 球審がボール判定した、ど真ん中に決まった160キロの直球 迫は兵庫・東洋大姫路高から履正社医療スポーツ専門学校、社会人野球・カナフレックスでプレー。その後米独立リーグや豪州など海外に拠点を移動。今季はニュージャージー・ジャッカルズとアトランティックリーグのハイポイント・ロッカーズでプレー。18試合、92回2/3を投げ防御率3.88だった。 NPB経験のない日本人選手がMLB球団とマイナー契約を結ぶのは過去にも数えるほどだが、同記者によるとメジャーでは珍しいことではないという。「マイナー契約で獲得できるFA選手が必要だったからでしょう。メッツが今オフマイナー契約で獲得した投手は、確か6人か7人目だったはずです。投手層を深めるために、この手法を使うチームは多いです」と明かす。 今後については2Aビンガムトンで先発を務めることが予想されている。同記者は「先発ローテの一角を担うでしょう。順調にいけば、MLBデビューまで遠くない位置にいると思います」。実現すれば、千賀滉大投手との“日本人ローテ”の可能性も秘めている。
川村虎大 / Kodai Kawamura