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新型コロナ往来自粛解除初の週末 福島県内観光地 戻る客足

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福島民報

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う首都圏などとの往来自粛要請が解除されて初の週末となった二十日、県内の観光地に、客の姿が徐々に戻ってきた。他県ナンバーの車も目立ち、人出回復への兆しが見え始めた。一方で、各施設は感染への警戒を緩めず、「新しい生活様式」に即したおもてなしを徹底している。  年間百万人を超える観光客が訪れ、国選定重要伝統的建造物群保存地区に選定されている下郷町の大内宿には二十日、多くの人が訪れ、散策を楽しんでいた。駐車場は今年に入って最多となる約五百七十台の利用があった。大内宿保存整備財団によると、このうち、約六割が首都圏などの県外ナンバーという。今月の入り込み数は、前年同期の約四割にとどまっているが、財団の関係者は「少しずつ本来の姿を取り戻している」と期待を高める。  財団は手洗いや消毒、マスク着用などを観光客に呼び掛ける看板を複数箇所に設置した。カード型の啓発チラシも配布するなど感染予防に全力を挙げる。広島市から訪れた会社役員松本英稔さん(52)は「自粛解除でやっと来ることができた。感染予防に気を付けながら会津観光を満喫したい」と語った。

 創業六十周年の節目を迎えた会津若松市東山温泉の御宿東鳳は、二カ月の休業を経て十九日に営業を再開し、県内外の約二百人が宿泊した。宿泊者が館内で距離を保持できるよう当面の間は全百六十室ある客室の予約数を50%以下に制限している。大浴場は客室ごとに利用時間を設け、混雑を防ぐなど感染防止に努めている。  NHK朝の連続テレビ小説「エール」の放送で盛り上がる福島市では、古関裕而記念館の入館者数を最大三十五人程度と制限している。都道府県をまたぐ移動の自粛が全面的に解除され、県外から訪れる人も多く、一時は入場制限のため三十分程度の待ち時間ができた。  いわき市の観光スポットにも客足が戻ってきている。一日に通常営業を再開した同市小名浜のいわき・ら・ら・ミュウには二十日、再開後初めて大型バス二台が乗り入れた。市内では、スパリゾートハワイアンズが七月一日に営業を再開する。いわき・ら・ら・ミュウの担当者は「これからに期待したい」と相乗効果を願う。

 塙町にある道の駅はなわには、「水戸」「つくば」「練馬」など県外ナンバーの車が止まっていた。入り口には消毒液を置き、レジにはナイロン製の仕切りを設置するなど対策を継続している。  福島市のJR福島駅の新幹線ホームは都内に戻る大学生ら、首都圏と往来する人の姿があった。

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