福岡県 2日連続でコロナ300人超 専門家「市中感染の拡大懸念」
テレビ西日本
福岡県内では2日連続で感染者が300人を超えるという事態となっています。 危機感が一層高まる県内の感染状況について、専門家は市中感染の広がりを懸念しています。 ◆県担当者 「本日の陽性者、316ということで、これまでの最多を超えるような陽性者が発生した」 6日、福岡県の会見で発表された驚きの感染者数「316人」。 これまでの最多190人を大きく上回る数字でした。 感染者の急増を受けて、県の医師会は7日に緊急の会見を開き、「危機感」を露わにしました。 ◆福岡県医師会 上野道雄参与 「いつ上昇カーブに行くか心配していたが、1日で300人行くのは想定外」 福岡県内では病床稼働率が1月3日から3日連続で60%を超える状況が続いていて、これは2020年8月の第2波のピーク時に並ぶ水準だということです。 県は医療ひっ迫に備えて、感染者の病床や宿泊療養施設の追加確保に向けた協議を進めています。 なぜ感染者が急激に増加したのか? 専門家は、「年末年始の気の緩み」が原因ではないかとみています。 ◆北九州市立八幡病院 伊藤重彦院長 「ちょうど(12月)30日、31日で県内最多を更新しているときに、さらにマスクを外す機会がある人が増えた、これがちょうど5日、6日後の潜伏期が終わった頃に発病者が出て、この数になっているというのが1つの大きな要因だと思う」 政府は国民に静かな年末年始を過ごすよう呼びかけていましたが、伊藤院長はマスクを外す機会が増えていたのではと指摘。 さらに、6日に発表された感染者の6割以上で感染経路がわかっておらず、「市中感染」の広がりを懸念しています。 ◆北九州市立八幡病院 伊藤重彦院長 「これ以上感染者が増えると、現実的に一つは感染者数を抑え込むのが難しい、もう一つは高齢者が同じように感染し重症者が出てくるからすでに現場は逼迫している実感を持っている」 今後、感染者の数を抑え込めるかどうかは「きょうからの行動にかかっている」と強調しています。 ◆北九州市立八幡病院 伊藤重彦院長 「ただ年末が原因であれば、この300という数字をみなさんがびっくりして、これはいけないと自覚して、きょうからしっかり対策を出直してもらえれば連休明けの頃には数が減る可能性はあります」
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