「お前が今年ボールを蹴ることはない」「1分でも気が引ける」元英代表GKハート、トッテナム指揮官に浴びせられた衝撃的な言葉を明かす
「あなたはかつてGKだったのに…」
セルティックの元イングランド代表GKジョー・ハートが、移籍の裏話をセンセーショナルに明かした。英紙『Daily Record』が伝えている。 【PHOTO】現地番記者が選ぶ「過去20年のトッテナム・レジェンドTOP10」を厳選ショットで振り返り! 昨夏にセルティックへ加入したハートは、アンジェ・ポステコグルー監督の信頼をがっちり掴み、正守護神としてここまでほぼ全ての試合に出場。古橋亨梧、前田大然らと共に、覇権奪回を目指すチームで大きな存在感を放っている。 しかし、トッテナムに在籍した昨シーズンは、プレミアリーグでの先発はゼロ。不遇の時を過ごすなか、追い打ちをかけるかのように、信じ難い言葉を、2021-22シーズン前に就任したヌーノ・エスピリト・サント監督から掛けられたという。 ハートは『In The Stiffs』のポッドキャストで、現役時代は自身と同じくGKだったポルトガル人指揮官とのやり取りをこう明かしている。 「トッテナムでは大きな変化が起こっていて、多くの人が出て行き、多くの人が入る必要があった。そんなとき彼はこう言ったんだ。『はっきり言っておくが、何があってもお前が今年ボールを蹴ることはない』ってね。それから『スポーツ・ディレクターと協力して、自由に移籍してくれ。プレーしたいようにプレーすればいい』とも言われたよ」 ハートは「あなたはかつてゴールキーパーだったのに、なぜこんなことになってしまったのか。なぜ、僕は完全に余剰人員となり、ファーストチョイスのバックアップをすることさえできなくなったのか?」と尋ねたというが、返ってきた答えは予想だにしないものだった。 「彼は『私の考えでは、誰でもキャリアの中で、身体がサッカーをすることを許さない時期が来る。今がその時だ。お前が1分でもプレーするのは気が引ける。お前にとってボールが速すぎるし、歳を取りすぎていて、身体が動かないし、力もない』と言ったんだ」 そして退団を決意することとなり、「アンジェと連絡を取った」ようだ。 「セルティックが熱心に電話をかけてきていたことも知っていた。トッテナムは、僕が彼らと話すのは構わないと言ってくれた。今はこの街が大好きだし、ここで本当に幸せだ」 紆余曲折があり、34歳にしてスコットランドで安住の地を見つけたハート。落ち着いたセービングと一時はイングランド代表の正守護神も務めた経験を武器に、セルティックをさらなる高みへ導いてくれるはずだ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部