「学生時代の旧知の仲で甘えもあった」不適切な党員登録 “口裏合わせ” を否定 自民党 田畑裕明議員…記者会見で “不適切登録は262人” 調査で倍増
不適切な党員登録を認めている自民党の田畑裕明衆議院議員は29日夜、記者会見を開き、不適切な党員登録は262人であることを明らかにしました。また政治献金を党費にあてていないと違法性を否定しました。 【写真を見る】「学生時代の旧知の仲で甘えもあった」不適切な党員登録 “口裏合わせ” を否定 自民党 田畑裕明議員…記者会見で “不適切登録は262人” 調査で倍増 田畑議員は29日午後7時半から富山市内で記者会見を開き不適切な党員登録は262人であることを明らかにしました。 そのうえで、262人の党員登録は無効と考えられることから、今後党本部に抹消の手続きをとる考えであると述べました。 また、田畑氏を支援する企業から富山市第一選挙区支部への寄付金を党費にあてていたかどうかの点については、そのような事実はないと否定、第一選挙区支部の収支報告書に不記載や虚偽記載はなく、政治献金を党費にあててもいないとして、違法性を否定しました。 このほか音声データで支援者に口裏合わせを頼んだように思われた発言については、選挙を控えていた時期であり、その社長(支援者)とは学生時代の旧知の仲だったことから、その気安さもあって、なんとか穏便に済ませたいとの甘えもあったと述べ、口裏合わせを否定しました。 ■不適切な党員登録…これまでの経緯 田畑議員を巡っては、10月2日に支援者と交わした音声データから支援者が務める企業の従業員名簿をもとに無断で党員登録をしたほか、架空の名義で党員の水増しを行い、その党費の支払いに企業献金を充てた疑いが浮上。 企業献金は田畑議員が代表を務める政治団体に収入として記載されていましたが、支出に党費の記載はなく、専門家は政治資金規制法違反に当たると指摘しています。 また、音声データでは「亡くなったおじが党費を支払っていたことにする」という趣旨の発言も記録されていて自身の関与の隠ぺいを図った疑いもあります。 今月18日の会見で田畑議員は事務所が管理する党員727人のうち、およそ100人が不適切な党員登録だったことを認めた一方、自身の関与は否定。記者からの質問には「調査中」を理由に具体的な回答を避け続けました。