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大崎事件支援クラファン、若い世代に広がり 寄付1240万円超に「感謝」

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週刊金曜日

「大崎事件のことが多くの人に伝わった。800人を超える支援に心から感謝したい」  1979年に起きた「大崎事件」の四度目の再審(裁判やり直し)請求を支援するクラウドファンディング終了を受け、実施主体となった映画監督の周防正行さんは6月29日、東京・霞が関の司法記者クラブで弁護団とともに会見を開き、目標額1000万円を上回る支援に感謝の言葉を述べた。  逮捕・有罪判決後も一貫して否認を続ける原口アヤ子さん(93歳)の第4次再審請求は3月30日に鹿児島地裁に出され、非公開の協議が進行中。これを支援するクラウドファンディングは同月24日から募集を開始し6月16日に終了した。会見で亀石倫子弁護士は「805人から総額1240万7000円の支援が寄せられた。裁判支援で期限を切って行なわれたクラウドファンディングでは最多の額」と報告。サイト訪問と寄付者は20?40代の比較的若い世代が多く、1万円以下の支援が85%と圧倒的に多いのが特徴だという。  ちょうど1年前の6月、同事件第3次再審請求で最高裁(小池裕裁判長)は、鹿児島地裁と福岡高裁が出した「再審開始決定」判断を〈著しく正義に反する〉として取り消す異例の決定を下したが、弁護団事務局長の鴨志田祐美弁護士は「最高裁の決定とこの闘いのどちらに〈正義〉があるのか、市民社会が答えを出してくれた」と評価。一方、大阪高裁で審理中の日野町事件第2次再審請求(即時抗告審)の裁判長が6月12日付で、大津地裁の第1次再審請求を棄却した際の裁判長に交代した経緯に触れ、「再審制度に規定がないからこのようなことが起きる。抗議を受けて大阪高裁は担当を第2刑事部から第3刑事部に変えたが、これが再審の現状」と指摘した。支援金は今後、事件の再現映像の制作や再審制度を変えるための広報活動に使われるという。 (片岡伸行・記者、2020年7月3日号)

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