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新型コロナ第2波は来る! 備えとして注意すべきことは

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Medical Note

新型コロナウイルス感染症は、東京でも1日の患者確認数が徐々に減り、5月25日に緊急事態宣言が約1カ月半ぶりに全面解除されました。緊急事態宣言以降の我々の試みは、確実に実を結んだと言えるでしょう。ただ、1918年のスペイン風邪など過去の「新型ウイルス感染症」の事例をみても、中国の武漢やシンガポールでの再流行の兆しをみても、日本に第2波、第3波が起こることはある程度予想されます。そんな中、我々はどうやって社会活動の再開に取り組んでいくべきなのかを考えたいと思います。【国際医療福祉大学医学部救急医学准教授・志賀隆/メディカルノートNEWS & JOURNAL】

◇収束後も基本は「ソーシャルディスタンス」の確保

緊急事態宣言が解除されても、日本から新型コロナウイルスが一掃されたわけではありません。これまでと同様に、学校であっても、職場であっても、外出先であっても、互いの距離(1.5~2m)を取って過ごすことが必須です。とくに近距離でのおしゃべり・食事にはエアロゾル(気体中を浮遊する微小な粒子)拡散の危険性があるため、注意していく必要があります。 いわゆる「3密」の回避は今後も必要ですね。必然的に、学校や職場は“コロナ以前”のような密集環境から、現在の状況にふさわしい「距離を確保できる空間」に変えることが求められるでしょう。場合によっては年の単位で続くかもしれないこの状況で、どうやって学校や企業の活動を継続していくかを国民全員で考えていくことが必要です。現実的には、現在行われているテレワークやテレカンファレンスと登校や出社の併用をしていくことになるのではないでしょうか。

◇マスク、手洗い習慣の継続を

コロナウイルスのサイズは100~120nmぐらいです。マスクの繊維のすき間と比べると極めて小さいのですが、感染で問題となる「しぶき(飛沫<ひまつ>)」は直径5μm(=5000nm)でウイルスそのものよりも大きく、繊維のすき間と同レベルになります。呼吸器感染症の予防に対してN95マスクとサージカルマスクのどちらが優れているか、いくつかの研究結果を統合して検討した結果が出ています。「N95の方が優位ですが、結論は出ない」というのが現在の結論です。なので、サージカルマスクがあればまずはそちらをお着けください。布マスクについては、着用によっての効果は十分に証明されていません。ただ、距離をとる・手洗いをするとともにマスクを着用している主にアジア諸国での第1波抑制を見る限り、着用の有用性が考えられます。布マスクの着用は米国のCDCでも推奨されています(もちろん科学的にはサージカルマスクの方が良いのですが)。 せっけんを使った手洗いやアルコールによる手指の消毒も大事です。新型コロナウイルスの感染経路としては前述の飛沫のほかに、「接触感染」の危険性が高いと考えられています。これは、ものの表面に付着したウイルスが手指につき、その手で顔などの粘膜に触れることで感染するというものです。表面の素材や状態にもよりますが、ウイルスはものの表面に数時間から数日残るという研究結果もありますので、何かを触ったら手洗いをすることが大事です。特に顔や口の粘膜に触る前には手洗いをしましょう。ウイルスが多いものとしては、パソコンのマウス、携帯電話、トイレなどがわかっています。このようなものを触った後に飲食をする際にはしっかりと20秒の手洗いをすることが必要です。

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