コンタクトをつけたまま寝たら目に張り付いてしまった…目に負担をかけないためにはどうしたらいいのか?
直接目に入れるものだけに、使い方には注意したいコンタクトレンズ。しかし、便利で身近だからこそ、ついうっかり……というピンチが起こりがちだ。そこで、『いつも使っているコンタクトレンズのことを、あなたはほとんど知らないかもしれない』(アスコム)を上梓したコンタクトレンズ会社社長の吉田忠史さんから、意外と知らない装着時間のルールや寝起きにレンズが目に張り付いてしまったときの対処法などを教えてもらった。 【イラストで解説】目の疲労を予防する20-20-20ルールとは?イラストで解説
コンタクトレンズの装着時間
コンタクトレンズには装着時間も決められており、1枚につき、ソフトタイプは12時間、ハードタイプは15時間が適切な時間だ。この時間を超えて装着することは、目にかなりの負担をかけることになる。 ◆長時間つけるときは目薬やめがねの活用を 「この時間を超えて装着し続けると黒目の部分に酸素が不足し、目に負担をかけてしまいます。できればコンタクトは朝につけたら、帰宅後はすぐにはずす習慣をつけるといいでしょう」 決められた時間を守って装着する場合も最大時間になる場合には、目薬などで乾燥を防いだり、めがねにする時間を設けたりして、ケアをすることが目の健康を守ることにつながる。 ◆20-20-20ルールで目を守る 目と画面の距離が30cm以内の時間が長くなると近視が進行するとされている。そのため、パソコンやタブレットなどを近くで見る時間が多い場合に取り入れたいのが、目の疲労を防ぐことにもつながる「20-20-20ルール」だ。 「『20-20-20ルール』とは、アメリカ眼科学会が推奨している眼精疲労やドライアイの予防についての提案です」 これは、20分に1回、20秒間、20フィート(約6m)離れたところを見るというもの。遠くを見る時間を設けることで、ピントを合わせる筋肉が働き続けて疲労するのを防ぐ効果が期待できる。やり方自体は簡単なので、デスクワークが多い人などは続けられるように意識してみよう。