真剣な表情で絵筆を動かす生徒ら（長岡京市天神２丁目・長岡天満宮）

　今年で60回の節目を迎えた「府私立中学高等学校写生大会」が23日、京都府長岡京市天神二丁目の長岡天満宮であった。中高生約180人が参加し、境内の鳥居や、目の前に広がる自然の風景を自由に描いた。 【地図】写生大会があった京都府長岡京市 　生徒がお互いに切磋琢磨（せっさたくま）し、健全な美的感性を育てるという目的で、教員らで構成する「府私立中学・高等学校美術工芸教育研究会」が毎年秋ごろに開いている。長岡天満宮周辺で催すのは今回で3回目。参加生徒数は過去最多となった。 　生徒は、本殿をはじめ、天満宮の近くにある八条ケ池や灯籠などを題材に、友人との会話も楽しみながら絵筆を走らせた。 　駐車場への案内看板を題材に選んだ京都先端科学大付属高（京都市右京区）1年の男子生徒（15）は「木々の緑の中で看板の赤が映えていたのでこの題材を選んだ。写っている木漏れ日をうまく表現できたら」と話していた。 　この日描かれた作品は、京都市左京区の市京セラ美術館で開かれる「私学展」（11月1～3日）で展示される。