宮代大聖は2年連続で天皇杯制覇! 今年は自ら決勝弾…神戸で示した確かな成長「移籍して色んな刺激が自分の中に」
[11.23 天皇杯決勝 G大阪 0-1 神戸 国立] タイトルをもたらすゴールとなった。ヴィッセル神戸は後半19分にFW宮代大聖が決勝点。「自分が点を取ったけど、チームで取ったゴールだと思う。素直にうれしい」と喜びを語った。 【動画】宮代大聖が値千金の天皇杯優勝決定ゴール ロングボールから一発。神戸らしい形で得点を手にした。後半19分、GK前川黛也から長いボールが最前線に飛ぶと、FW佐々木大樹が落とし、FW大迫勇也がつなげる。MF武藤嘉紀がPA左からボールを上げ、相手選手にブロックされるが、こぼれ球に詰めたのは宮代。「中でもらおうとしたけど、よっちくん(武藤)はシュートを選択したので。あそこで受けようとしたことであそこにポジションを取れた」。冷静に右足で押し込んだ。 宮代はフラッシュインタビューで「信じて走ったら目の前にこぼれてきた。最後まで走った努力が実った」と振り返っていた。チームの起点となる選手を見計らい、スペースに走り込む術を高めた。「サコくん(大迫)だったらこういう動きをするだろうなとか、そういう積み重ね。自分の感覚的な部分で入っている。そこはもっともっと良くなる」と手応えを口にした。 昨シーズンは川崎フロンターレでPK戦の末に天皇杯を制覇。今シーズンから加入した神戸でも2年連続でタイトルを掴んだが、今回は自らの得点で優勝を決めた。「チームを移籍して色んな刺激が自分の中に入ってきた」。成長の要因は言葉での表現は難しく、感覚的なもの。「何がと言われたら難しいが、いま結果がついてきてくれているのはしっかり理由がある。それを自分で分析して、いいときに何ができるかを今年は心がけてやっていた」。2年連続の栄光にはたしかな成長の跡があったようだ。 神戸はJ1リーグでも首位を走る。昨シーズンに続き、連覇の可能性が残されている。「継続は裏切らない。でも、まだ終わっていないので。うれしい気持ちもあるけどJリーグを取らないといけない」。新天地で成長の証明を示すために、シーズンが終わるまで一瞬たりとも気を緩めるつもりはない。