Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

自律神経が乱れたら、自分を見つめ直すことが大事です/デーブ大久保コラム

配信

週刊ベースボールONLINE

 6月6日から私もYouTube「デーブ大久保チャンネル」を開設しました。皆さんもぜひ登録を!! このコラムでも書いたことも語っています。西武とのトレード裏話や、巨人の藤田(藤田元司)監督とのエピソードなどいろいろ語っていますので、ぜひこのコラムの復習だと思って見にきてください。 デーブ大久保コラム「藤浪の『遅刻』は繊細さからです。常識がないわけでは決してないです」  と、個人の宣伝はここまでで、前回の話の続き……阪神・藤浪(藤浪晋太郎)のことです。3日の二軍で登板した際、胸の痛みを発症し、途中降板したらしいですね。(※その後、19日に復帰登板)  藤浪は3月に新型コロナウイルスに感染。その当時、外食は控えましょう、なるべく人との接触は避けましょうという形で警戒するように言われていました。その外食を避け、知り合いの家で食事をした。その中に新型コロナに感染した可能性がある女性がいたわけです。  また、今回の二軍降格を決めた矢野(矢野燿大)監督が、これが初めての遅刻ではない、というようなことを言っていましたが、そのような状況で、新型コロナに感染。いわゆる顔面パンチを食らい、強打したのと同じ状況。こうなると周りの評価を取り戻すために必死になるはず。すごく精神的にきつい状況が続いてしまい、今回の遅刻を起こしてしまった。  これは完全に自律神経が乱れている証拠だと思います。運動神経というのは、自分の意思で動かしていくことができる神経です。一方で、自律神経は自分ではコントロールできないものです。心臓の動き、胃の働きなどは、われわれの誰もこの動きのスピードをコントロールできないですよね。これをつかさどっている神経が自律神経なのです。自分の意思ではコントロールできない神経を「しっかりやれ」と言ったところで治るはずはないです。  では、この自律神経のバランスをうまくとるには何が一番の薬なのか……それは自分を見つめ直すことなのです。今回二軍降格になりました。矢野監督も「見つめ直す時間にしてほしい」と言っていましたが、まさにそうするしかないです。  では、どう見つめ直すかというと、自律神経を整える方法として、3行日記を毎日書いたらいいのです。「1行目、今日悪かったこと」「2行目、今日よかったこと」「3行目、明日は何をするのか」を毎日書いていく。そうすると自分の過去を振り返りながら、前に進めるのです。  人生は3秒前のことさえ、元に戻せない。常に前に進むしかない。前に進むには過去を振り返り、自分で気がつくことが必要なのです。それが自分を見つめ直すことになる。こういう医学的なカウンセリングをすることが藤浪には一番大事なことだと思います。  二軍降格後、すぐ投げさせるということは、阪神としては藤浪を再生させたいと思っている証拠。突き放すのは簡単ですが、やはり、あの素質をこのまま終わらせるのは罪になりますよ。 『週刊ベースボール』2020年6月28日号(6月17日発売)より PROFILE 大久保博元/おおくぼ・ひろもと●1967年2月1日生まれ。茨城県出身。水戸商高から85年ドラフト1位で西武に入団。トレードで巨人入りした92年に15本塁打。95年現役引退。野球解説者やタレントを経て、2008年に西武コーチに就任し日本一に貢献。12年からは楽天打撃コーチ、二軍監督を経て15年に一軍監督に就任した。15年限りで辞任し、16年から野球解説者をこなしながら新橋に居酒屋「肉蔵でーぶ」を経営している。

週刊ベースボール

【関連記事】