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依存の闇から抜け出そう! 2020年代的ソーシャルメディアの使い方。

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VOGUE JAPAN

フィルターを駆使した非現実的な自分や、演出が凝らされた“映える”日常の1シーン。フィードに流れくるイメージのすべてが真実ではないと知りながらも、私たちは、スクロールする手を止められない……。ソーシャルメディア依存から脱し、よりヘルシーかつヒューマンにテクノロジーと付き合うために知っておくべきことを、専門家たちに聞いた。

ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどのソーシャルメディアが、個々の役割を淡々と果たしていた時代を覚えているだろうか? ツイッターはニュース速報や注目のトピックを知らせてくれたり、その話題にまつわる意見をリアルタイムでディスカッションできる場として、フェイスブックは、ツイッターよりもパーソナルな写真や近況を友人や家族と共有するためのオンラインツールとして。そしてインスタグラムは、美しく切り取られたアートやデザインのイメージが並ぶ、パーソナルギャラリーのようなクリエイティブなプラットフォームとして機能していた時代において、私たちは、今よりずっとシンプルな日々を送っていたのではないだろうか。 もちろん今でも、これらのソーシャルメディアには初期の特徴が残っているし、その存在そのものが「悪」なわけでは決してない。しかし、この10年を振り返ると、私たちのソーシャルメディア依存は強まるばかりで、その弊害が明らかになってきたことも事実だ。 ツイッターではヘイトスピーチが横行し、信条を共にする人々が結託して、そうでない人々を排他するというトライバリズム(部族主義)が助長された。個人情報の企業や政党への流出が度々問題になったフェイスブックは、フェイクニュースの温床になった。インスタグラムは、次第に非現実的なまでの美しさや完璧な人生をアピールする虚栄心に支配され、その結果、若年層のメンタルヘルスに深刻な影を落とすことになった。

高まるメンタルヘルスのリスク。

ソーシャルメディアが若者たちに与える影響は、複数の研究によって明らかになっている。6,600人のアメリカのティーンを対象に調査した精神医学研究では、1日に3時間以上をソーシャルメディアに費やす人は、不安症や鬱病に罹りやすいということがわかった。また、オランダの学術出版社、エルセビア(Elsevier)が中国の16,000人のティーンを対象に行った研究でも、携帯の画面を見る時間が増加するほど鬱病の罹患率が上がると結論づけている。研究者たちは、この調査結果は「重要な公衆衛生問題を浮き彫りにしている」とコメントした。 さらに、イギリスの11歳から21歳の女子を対象とした調査(Girl’s Attitudes Survey)では、61%が「完璧」に見られる必要があると感じていると回答している。しかし、そう聞いても特に驚かないのは、私たち自身がそう実感しているからにほかならない。 ソーシャルメディアが私たちの行動に与える影響を定量的に測るのは難しい。なぜなら、ソーシャルメディアを支えるテクノロジーは日々進化しているからだ。ここからは、私たちデジタル世代が身をもって感じてきた体験をもとに、ソーシャルメディアが私たちに与える4つの影響を細かく見ていこう。

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