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ノーヒットノーランのヤクルト小川、早くも昨季に並ぶ5勝目 あこがれのノーラン・ライアンにまた一歩近づいた

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中日スポーツ

◇15日 DeNA0-9ヤクルト(横浜)

 圧巻の135球。無安打で9回を投げきったヤクルトの「ライアン」こと小川泰弘投手(30)が、DeNA打線の前に仁王立ちした。最後の打者・乙坂をフォークで空振り三振に仕留め、プロ野球史上82人目のノーヒットノーランを達成。大記録を打ち立てた瞬間、ポーカーフェースを崩した右腕は、満面の笑みでガッツポーズ。歓喜の輪の中心でチームメートから水を掛けられる手荒い祝福を受けた。  許した走者は3つの四球と2失策での計5人。今季最多の10三振も奪った。偉業達成を意識したのは「5回くらい」から。その後も要所でフォークを低めに集め、集中力を切らさなかった要因は「打者一人一人に集中できていた。ミーティングでも攻めようと話していた」。攻撃的な投球が功を奏した。  チームが今季ワーストの5連敗で臨んだ一戦。投手陣の屋台骨を支える小川は「気持ちで前に出ることを忘れずにマウンドに立った。きょうで絶対に止めたい思いがあった」と闘志をみなぎらせていた。強気の投球で自身の連敗も2で止めた勝利は「みんなで勝ち取ったもの」。チームメートへの感謝を忘れなかった。  昨季はともに自己ワーストの5勝12敗に低迷。今季は生命線の直球に磨きをかけ、新球のツーシーム習得にも取り組んだ。さらにコロナ禍での練習自粛期間には独学で英語にトライ。「自宅留学」で語学力アップにも励んだ。そんな旺盛な向上心で臨んだ今季は初登板から4連勝、この日で早くも昨季に並ぶ5勝目をマークした。  身長171センチとプロ野球選手としては小柄だが、創価大時代に米大リーグの大投手ノーラン・ライアンの著書「ピッチャーズ・バイブル」を読み込み、左足を大きく上げる現在のダイナミックなフォームを手にした。愛称の由来であるノーラン・ライアンは米大リーグ歴代最多となる7度の無安打無得点試合を記録。ずっとあこがれていた偉大な投手の代名詞でもある「ノーノー」をプロ8年目でついに成し遂げた。コロナ禍で開幕が遅れ、観客の上限も5000人に制限された異例ずくめのシーズンに見せた復活劇。「これからの投球にいい影響がある。まだまだ成長していける」。ファンに勇気を与えた和製ライアンは、さらなる高みを目指す。

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