「暗証番号」の言葉聞こえてピンときた 男性2人、ATM前で電話する高齢夫婦に声掛け 詐欺被害防ぐ
◆感謝状受けた67歳男性「明日は我が身、気をつける」
高齢者の電話de詐欺被害を防いだとして、佐倉署(植竹昌人署長)はいずれも佐倉市在住で、建築設計事務所を営む伊左次徹紀さん(67)と、会社役員の佐々木浩さん(50)に署長感謝状を贈った。 同署などによると、4月27日午前10時ごろ、京成臼井駅北口のビル1階で、市内の60代後半の夫婦がスマートフォンで通話しながらATMを操作していたことから、後ろに並んでいた2人は詐欺を疑い、夫婦に声をかけて説得。協力して110番通報したり、夫婦の通話相手に折り返し電話をかけたりして、被害を未然に防いだ。 夫婦方には22、26日に銀行員などを名乗る男から還付金の返還があるとの電話があったという。伊左次さんは「焦っている感じもしたし、通話中の夫婦から『暗証番号』という言葉も聞こえた。明日は我が身、気をつけようと思う」と話した。