【オーストラリア】SOMPO、豪衛星ビーコンと協業契約
SOMPOホールディングス子会社の損害保険ジャパンとSOMPOリスクマネジメントはこのほど、オーストラリア・シドニーの宇宙スタートアップ、ANT61の衛星モニタリング用ビーコンをSOMPOリスクが日本の衛星事業者に紹介する契約を締結したと発表した。衛星通信喪失リスクに備えて衛星の状態を監視するもので、軌道上での衛星運用リスクの低減をサポートする。 3社は、今後の宇宙産業の成長を担う小型衛星打ち上げおよび運用を安定的に推進するため、今年7月から協業を検討してきた。 小型衛星の打ち上げにおいて、衛星が宇宙空間に投入された初期段階で地上との通信を喪失する事例が頻繁に発生している。地上と衛星との通信が途絶えると、故障原因が特定できず、後続機の開発において効果的な対策を取るための適切なフィードバックを得られないという課題を抱えている。 解決策の1つとして、SOMPOとANT61は、低軌道衛星専用の情報伝達デバイスとなるビーコンに着目し、実用化に向けた検討に取り組んできた。 SOMPOリスクは、ビーコンを宇宙ビジネス支援サービスの一環として日本の衛星事業者に紹介する。ANT61と、衛星事業者がより円滑にビーコンを導入できるよう技術的支援などにも取り組む。 また損保ジャパンとSOMPOリスクは、ANT61のパートナーとして同社に対し日本市場参入に関する助言を行う。