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屋久島や小笠原の自然美を堪能。国立科学博物館の企画展がスタート

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TOKYO HEADLINE WEB

 東京・上野の国立科学博物館では現在、企画展「国立公園 -その自然には、物語がある-」が開催されている。コロナ禍で全国へ足を運ぶことが難しい中、屋久島や小笠原諸島など、国立公園の雄大な景観や自然美に想いを馳せるひとときを過ごせそうだ。  現在、日本には34の国立公園があり、日本を代表する自然風景や環境、固有の生物が多く見られる。南北に長く、森や川、海と、豊かな表情を見せる日本列島の自然は、どのように形作られ、どのような生き物を育んでいるのか。全4章で構成された本展では、日本の多様な自然が織りなす「物語」を、自然史標本や絵画、4Kシアター映像などさまざまな切り口で紹介している。

めずらしい固有種や絶滅危惧種がずらり

 全長約7mの新種のクジラ「クロツチクジラ」の骨格標本が目を惹く展示ゾーンでは、「大 地」「水」「命」の3つのテーマで、動物や植物、岩石・鉱物といった国立科学博物館が所蔵する200点以上の自然史標本が並ぶ。  展示の見どころは、それぞれの国立公園でしか見られない固有種や絶滅危惧種に指定されている動植物たち。富士箱根伊豆国立公園の西湖に生息するクニマスの剥製や雲仙天草国立公園のウンゼンマムシグサの標本は、国立科学博物館として初の展示となる。また、草花は展示方法にも工夫を凝らす。これまで植物展示で一般的だった乾燥展示から、樹脂を入れた標本展示に変えることで、色鮮やかな状態のまま、生き生きした草花たちの姿を見ることができる。

初公開の地層

 地層の展示からは、北アルプス標高3000mの穂高連峰から研究チームが採取してきたばかりの地層「モレーン堆積物」が初公開。約2万年前と6万年前の氷河期に氷河が地表を削って形成されたもので、目玉展示のひとつだ。そのほか、伊勢志摩国立公園の展示では、海女の衣装や道具などが紹介されており、日本の国立公園の特徴でもある「自然と人の営みの共存」の歴史も垣間見ることができる。  地学研究部の宮脇律郎部長は「訪れる皆さんが国立公園に親しんでいただく機会を設けました。ぜひ多くの方に豊かな自然を満喫していただき、理解していただくきっかけになれば」と期待を寄せた。国立公園の豊かな自然とそこに息づく生きものたちの姿に、日本の魅力を再発見する「旅」となりそうだ。

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