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スーパーGT:家族と過ごした自粛期間を経て迎える開幕。塚越広大「レースができるということが本当に幸せ」

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オートスポーツweb

 2020年、スーパーGT GT500クラスで12年目のシーズンを迎えるKEIHIN REAL RACINGの塚越広大。2019年は未勝利に終わったものの、今季に向けてシーズン開幕前の岡山公式テストではチームメイトのベルトラン・バゲットが最速タイムをマークするなど好調だ。いよいよ始動する2020年シーズンを前に、新型コロナウイルスの影響での自粛期間のこと、そして今季への意気込みを聞いた。 【スーパーGT岡山公式テストでのKEIHIN NSX-GT】 ■外出自粛の時間は家族との時間を大切に  2009年に初めてスーパーGT GT500クラスにフル参戦を開始した塚越は、2010年第5戦SUGOで初優勝を飾ると、2018年の岡山で2勝目をマーク。速さは誰もが認めるところではあるが、なかなか勝利には結びついていない。  しかし2019年からコンビを組んでいるベルトラン・バゲットとは良好な関係を築いており、2019年の後半戦からは着実に上位に進出してきた。今季は岡山公式テストでバゲットがトップタイムをマークし、好調のままシーズンを迎えるかと思われたが、新型コロナウイルスの影響で富士公式テスト以降延期となってしまった。 * * * * * Q:岡山テスト以降は、どんな生活を送ってきたのでしょうか。 塚越広大(以下KT):基本的には、もちろんクルマに乗ることもできなかったですし、外出自粛している状態で、ずっと家にいました。ジムにも行けないので、僕のSNSを観ていただいても分かるとおり、子どもたちと遊びを交えながらトレーニングしていました。それと、もともと家にドライビングシミュレーターがあったのですが、それが古かったのでアップデートしていました。 Q:シミュレーターはどんなソフトウェアを使っていたのですか? KT:iRacingです。あまりSNSには出していませんが、コソっとやっていました(笑)。でもステアリングコントローラーを替えたり、フレームを組んだりするのが楽しくなってしまって、ドライブするより仕立てる方ばかりでしたね(笑)。 Q:レーシングカート時代から長年レースを戦ってきて、これだけ走らないのは初めてでは? KT:そうですね。サーキットに行かない、レーシングカーにこれだけ乗らないのは初めてです。市販車も買い物に行くときくらいしか乗っていませんでしたから。 Q:とはいえ、この期間で家族と過ごす時間は増えたのでは? KT:通常ですと2月から3月はテストが多くて、おそらく3月がいちばん家にいない時期になっていたと思うんです。今年は参戦するカテゴリーがひとつですが、ふたつあれば毎週何かしらテストがありました。なので今年は、家族との時間はすごく増えましたね。子どもたちもまだ小さいですし、妻が大変な時期ですし、保育園なども行けませんからね。こういう時期に子どもたちと一緒にいて、妻の手伝いもできたので、いい機会だと思って過ごしていました。 Q:トレーニングはどんな内容をこなしていたのですか? KT:基本的には自重を使った体幹を鍛えるメニューが多かったです。ウエイトトレーニングの機器は家にはなかったので。あとはトレーニングではないかもしれませんが、Youtubeやゲームなどのダンスを家族みんなでやったりしていました。あとは公園で散歩したりなどですね。 ■精一杯戦って、かつ自分自身も楽しみたい Q:いよいよシーズンが始まりますが、ここまで2020年のNSX-GTの開発段階から振り返っていただけないでしょうか。 KT:開発テストは途中から合流させてもらい、セパンテストから17号車として参加できたのですが、それは今考えるとこれが本当に良かったと思います。初期トラブルもあったので止まっている時間もありましたが、距離も稼ぐことができましたし、タイヤテストもすることができました。結果的に今シーズンは暑い時期のレースが多いので、うまくプラスにできればと思っています。 Q:岡山公式テストの感触はいかがでしたか? KT:10分間の専有走行でバゲットがトップタイムを出してくれたので、その点は良かったのですが、クルマの跳ねなど治さなければならない点はありました。残念ながら今年は岡山でのレースはないのですが、今年は富士、鈴鹿、もてぎと、跳ねはあまり気になるコースではないと思うので、NSX-GTのパフォーマンスは出しやすいのではないでしょうか。 Q:今年は富士のレースが多くなりましたが、この点はいかがでしょう。 KT:2019年に、富士の開発テストのときにドライブしたときには感触は良かったです。タイムではそのときはトヨタに負けていたのですが、僕自身、富士のレースはそれほど悪いイメージはないですし、コースが絞られた分、セッティングの合わせ込みなど集中してできるので、富士でも十分戦えると思っています。最近はNSX-GTのエンジンパフォーマンスも素晴らしいですし、今年はみんながニューマシンで最初の年なので、手探りのなかでいいパフォーマンスをみせられればと思っています。 Q:では最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。 KT:いよいよ開幕に向けて動き出しましたね。僕自身は、スーパーフォーミュラでレースができるかできないかの経験をしましたが、“レースができる”ということが本当に幸せだと思っています。世界中がこういう状況になって、レースをするどころか人と会うことすら大切な時間なのだと、いろいろなことを感じることができました。こうしてレースがまたできる環境を作ってくれた関係者の皆さんに感謝していますし、レースを待ち望んで応援してくれる皆さんのために僕たちができることは、魅力あるレースをして楽しんでもらったり、応援してもらい活力に変えてもらうことだと思います。そのためにも、精一杯レースをして結果も残して、かつ自分自身も楽しみたいと思います。 [オートスポーツweb ]

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