鹿児島県 「ぐーんとマーケット」 群島の逸品、喜界島に集結 特産品ずらり、物産展にぎわう
奄美群島の特産品が一堂に会する「第2回ぐーんとマーケット」(一般社団法人奄美群島観光物産協会主催)が8日、喜界町自然休養村管理センターであった。群島各島を代表する物産や工芸品が喜界島に集結。会場は多くの来場者でにぎわい、島々自慢の逸品に長蛇の列ができた。 物産展や商談会を兼ねたイベントで、群島内でつくる特産品の販路拡大やPRが目的。会場では、優れた商品を一般投票などで決める「あまみ島一番コンテスト」のほか、抽選会やステージも併せて行われた。 出店は、地元の喜界島8店を皮切りに、奄美大島5店、徳之島1店、沖永良部島1店、与論島3店の計18ブースが並んだ。喜界島からは、ゴマや黒糖、花良治ミカンを使った加工品や菓子、調味料などがずらりと勢ぞろい。与論島のほろほろ鳥の肉、沖永良部島の芭蕉布などの関心も高く、来場者は作り手たちの説明に耳を傾け、商品を購入していた。 喜界島で2003年から特産品の開発や製造販売を手掛ける女性グループ「喜界島結い」は、ゴマや島ミカンを使ったドレッシングなどの詰め合わせ「紬美人」を一押しで販売。体岡広美代表は「生産量日本一を誇る白ゴマを知ってもらおうと取り組んだ。島内外に伝えることで生産量の拡大に貢献できれば」と話した。 徳之島から唯一出店の「あまみ徳之島絆ファーム」は名物「新じゃがファミリー」を引っ提げてPR。調理販売したコロッケ200個は約1時間で売り切れる活況ぶりで、幸里美営業リーダーは「徳之島にしかない甘味が特長。群島の人にももっと食べてほしい」と各島での普及を願った。 会場では来場者や製造者、バイヤーらが商品を手に会話を弾ませる姿もあちこちで見られた。企画した同物産協会の山下久美子統括リーダーは「町民、事業者、バイヤーの多彩な交流が見られた。これからも島々をわたりながら出店してよかったと言われる地域に愛されるイベントに育てていきたい」と話した。