『脱・役所』宮城県庁で進むオフィス改革 “役所っぽくない”フリースペースや打ち合わせスペース設置の理由とは
東北放送
“役所っぽくない”働きやすいオフィスづくりが進んでいます。宮城県庁では、職員の提案で職場のレイアウトを変更するなど、仕事の効率化や魅力度アップを狙ったオフィス改革が行われています。 【写真を見る】『脱・役所』宮城県庁で進むオフィス改革 “役所っぽくない”フリースペースや打ち合わせスペース設置の理由とは ■秘匿性の高い打ち合わせも、今までは… 県庁9階の空港臨空地域課です。職員がデスクに向かい業務をこなしていました。よくある役所の光景ですが課題があったといいます。 県空港臨空地域課福 田尚也さん: 「ここが応接セットだが、まだ公表されていない情報の打ち合わせも、職員が通常業務をしながらこういう場所で打ち合わせをせざるを得ない状況が続いていた」 そこで利用したのが、県が国の交付金を活用し2022年度から取り組むオフィス改革事業です。この課では今週末、模様替えが予定されています。 県空港臨空地域課 福田尚也さん: 「今回新たに新設した打ち合わせスペース。パネルで囲った形でより秘匿性の高い情報を使った打ち合わせも可能になる」 ■オフィスはどう変わる? 打ち合わせスペースを新設しデスク周りもコンパクトにします。 県空港臨空地域課 福田尚也さん: 「書類が多くて、いわゆる役所という雰囲気がぬぐえなかったオフィスだが、ひとつのテーマが“脱役所”ということで近づけるのでは」 一方、同じ県庁本庁舎の企業局は、今年7月に改装を行い、部屋の雰囲気が大幅に変わっていました。 オフィスが色鮮やかになっているほか、立ったまま打ち合わせができるスペースや作業や休憩に使えるフリースペースが設けられました。 県企業局水道経営課 佐藤和可夫さん: 「こちらは集中ブースで、1人で作業をしたりウェブ会議に参加するときに使うブース」 ■なぜオフィス改革を行うのか… 県は、快適で働きがいのあるオフィスづくりを通じ、業務を効率化させることで、県民サービスの向上につなげたい考えで、今年度までに20の部署でオフィス改革を終える予定です。 県行政経営企画課働き方改革推進班 吉田寛班長: 「若い人たちに県庁で働いてみたいと思ってもらい入庁してもらう。かつ長く県庁で働いてもらう職員確保につながることも期待している」
職員も効果を実感しています。 県企業局水道経営課 遠山璃乃さん: 「お昼も今まで自分の席で食べていたが同僚とかと食べられる簡易スペースができて気分転換ができる」 県は「単に備品を新調するのではなく、働き方を変えられるオフィスづくりでサービス向上につなげたい」と話しています。
東北放送