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[大弦小弦]それでも、はんこを押しますか

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沖縄タイムス

 社長以下、各部署の長や起案者の押印欄がずらり並ぶ。会社などで決裁を得るために回覧される稟議(りんぎ)書。印影が鮮明に写るように真っすぐ押すだけではマナーに欠けると一時期、話題になった ▼どうするのかと言うと、部下が上司に会釈するように、上司の押印欄に向かって斜めに傾けて押すのだという。ごく一部で重んじられているとされるが、「信じられない」「非効率」といった批判が相次いだ ▼「お辞儀はんこ」の是非はともかく、日本特有のはんこ文化はなお根強い。新型コロナウイルス感染拡大で、テレワーク(在宅勤務)が急速に広まる中、紙の書類にはんこをもらったり、押したりするため、出社せざるを得ないという声は少なくない ▼総務省は20日の有識者会議で、企業間で取引する書類に押す社印の電子化を2022年度に始める計画を打ち出した。これが定着すれば、押印のためにわざわざ会社に出向く手間が省かれる。IT化の好例と言えよう ▼気掛かりなのは竹本直一IT担当相。14日の記者会見で、はんこ文化がテレワークの妨げになっていることへの認識を問われ「しょせんは民・民(民間同士)の話」と静観する構え ▼竹本氏は「日本の印章制度・文化を守る議員連盟」(はんこ議連)の会長も務める。政治でありがちな制度の骨抜きの影がちらつく。(西江昭吾)

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