高木美帆、女子1000メートルVも「しっくりきてない」 スピードスケートW杯長野大会
スピードスケートのワールドカップ(W杯)第1戦第2日は23日、長野市エムウェーブで行われ、女子1000メートルで2022年北京冬季五輪覇者の高木美帆(TOKIOインカラミ)が1分14秒60で優勝した。 ◇ 北京冬季五輪金メダリストの表情はさえなかった。高木は女子1000メートルを1分14秒60で制した。ただ、10月の全日本距離別選手権よりタイムを落とし、「優勝できたのはよかったが、氷の状況や、自分の課題をうまくコントロールできていない」と反省を口にした。 出だしは良かった。最初の200メートルを17秒85のトップで通過した。「一番加速していきたいフェーズでスピードに乗り切れなかった」といい、中盤以降は伸び悩んだ。ゴール後は首をかしげ、「まだしっくりきていない」と不満げだった。 この日は、男子1000メートルでストルツがリンク記録を1秒以上更新する会心の滑りを見せた。男子5000メートルでも好記録が出ており、高木は「(自分は)まだまだだなって。優勝だけではなく、タイムを出すという点でのかっこよさも見せたかった」と悔やんだ。 五輪プレシーズンのW杯初戦で、女子1500メートルとの2冠を達成した。「タイムだけ見たらここからだなって感じ。海外勢もここから上がってくるので、さらにギアを上げていきたい」。試行錯誤しながら、本格化するシーズンに向かっていく。(久保まりな)